日本人初!女性起業家がSlushピッチコンテストで優勝を果たす
2019年、東京で開催された北欧発祥のスタートアップ祭典「Slush Tokyo 2019」で、日本人の女性起業家が史上初めてピッチコンテストにおいて優勝を果たしました。この快挙を成し遂げたのは、株式会社Clarityの代表である古谷聡美さんです。
Slushは世界80カ国から7,000人以上が集う大規模なイベントで、テクノロジーやスタートアップの最新情報が発信されます。特に注目されるのが、各国から選ばれたスタートアップが自身のビジネスアイデアを投資家や審査員の前で発表するピッチコンテストです。
Slush Tokyo 2019の様子
ピッチコンテストは二日間にわたって行われ、初日は書類選考を通過した50社が3分間のピッチを披露。セミファイナリスト20社が選ばれ、二日目にはその中から選ばれたファイナリスト4社がメインステージで最終ピッチを行いました。
その中で、Clarityは企業の働き方データベースを活用し、魅力的なサービス内容やビジョンを提示。見事に優勝を果たしました。この勝利は日本人起業家にとって初めてのことであり、多くの注目と期待が寄せられています。
Clarityの特徴
Clarityは、企業の働き方を透明化することを目的としたプラットフォームです。女性がライフステージを通じて希望するキャリアを築くためには、給与やスキルだけでなく、自分のライフスタイルに合った働き方が重要です。Clarityは、企業情報を収集し公開することで、このニーズに応えようとしています。
また、Slushでの優勝により、ClarityはPwC賞として300万円、Amazon Web Service賞としてAmazon Echo Show、PR TIMES賞としてPR TIMESの利用権を獲得しました。
働く女性を支える社会の現状
労働人口が減少する中で、女性の活躍は社会においてますます重要になっています。約90%の女性が仕事を続けたいと考えている一方で、60%以上が第一子出産をきっかけに退職している実情があります。このように、働く意欲があっても、結婚や育児が同時に進行すると、多くの場合キャリアに影響が出てしまいます。
企業にとっても、育成した人材が短期間で退職することは厳しい経済的損失をもたらします。実際、出産による退職は経済に12兆円もの損失を与えるとの試算も存在します。この問題を解決するために、女性が持つ能力を活かすことがいかに重要であるかは言うまでもありません。
Clarityの今後と社会貢献
Clarityは今後、働き方アンケートの実施を予定しており、企業が社員の声を把握することを助けます。このアンケートを通じて企業は自社の働き方の課題を見つけ、解決策を提示することで、採用活動のブランディングを強化することが可能です。
Slush優勝を記念したキャンペーン
優勝を記念し、Clarityは先着100社限定で企業情報の無料掲載キャンペーンを行います。これにより、企業は自社の情報をより多くの求職者に届けることができます。
企業情報の詳細
- - 会社名:株式会社Clarity
- - 代表者:古谷聡美
- - 設立:2018年1月17日
- - 所在地:東京都港区南青山2-2-15 Win Aoyamaビル UCF917
この快挙を受けて、Clarityは働く女性を支えるためのさらなる取り組みを強化し、社会全体の意識改革を促す存在であり続けることが期待されます。