株式会社エヌ・シー・エヌがレジリエンス認証を更新
東京都千代田区に本社を構える株式会社エヌ・シー・エヌは、2024年7月31日に「国土強靭化貢献団体(レジリエンス認証)」の更新を発表しました。この認証は、エヌ・シー・エヌが行う木造建築を通じた社会全体の強靭化と防災対策に対する取り組みが評価された結果です。
レジリエンス認証とは?
この認証制度は内閣官房国土強靭化推進室により制定された「国土強靭化貢献団体の認証に関するガイドライン」に基づいており、企業が積極的に事業を継続・発展させるための取り組みを認証するものです。特に、災害時にも事業継続ができるような企業に与えられます。
エヌ・シー・エヌは1996年の創業以来、木造耐震設計事業を通じて「日本に安心・安全な木構造を普及させる」という企業目標を掲げてきました。特に、自社開発の「SE構法」による耐震設計は、自然災害に強い建物を提供することを旨としています。
SE構法による強靭な木造建築
「SE構法」は、従来の鉄骨やRC構造において主流だったラーメン構法を木造住宅に適用したものです。この工法は、軸組部分に高精度な構造用集成材を使用し、接合部には特別に開発した高強度のSE金物を利用することで、圧倒的な構造強度を実現しています。また、全棟に構造計算を実施し、そのデータをもとに設計を行うため、優れた耐震性能を持つ自由度の高い空間が生まれます。
全国で606社の登録施工店がこの工法を施行しており、累計29,946棟の建物がSE構法で建設されています(2024年3月末現在)。
社会貢献の一環としての機能
近年、エヌ・シー・エヌは学校や商業施設などの中大規模木造建築物にも法人として取り組んでおり、これらの建物は災害時においても社会的貢献が期待できます。国土強靭化の考え方に賛同し、災害時の事業継続と防災への対応を積極的に行うことが評価されて、ついに4回目の更新を果たしたのです。
事業内容と社会的使命
エヌ・シー・エヌの事業は、木造耐震設計を基盤に、レジリエンスに富んだ社会を作ることを目指しています。また、省エネ計算や建築環境設計サービスを提供するなど、持続可能で安心できる住環境の構築にも寄与しています。
同社の母体である一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会によれば、エヌ・シー・エヌのように社会的責任を果たす企業の増加が、強靭な国土作りに大きな役割を果たすと考えています。エヌ・シー・エヌは、これからも木構造によって地域社会への貢献を続けるでしょう。
会社概要
株式会社エヌ・シー・エヌは、代表取締役社長の田鎖郁男が率い、1996年に設立。東京都千代田区永田町にオフィスを構え、木造耐震設計事業を中心に展開しています。資本金は約3億9千万、従業員は97名と、地域に根差した企業として成長を続けています。
今後もエヌ・シー・エヌの動向から目が離せません。木造建築を通じて、持続可能な未来を築いていく同社の取り組みに期待が高まっています。