名古屋銀行に新たな遺贈寄付情報誌が設置
一般社団法人日本承継寄付協会(Will for Japan)が、名古屋銀行の全店舗に無料の遺贈寄付情報誌『えんギフト』を2025年11月より設置することが発表されました。この情報誌は、年に一度5.8万部以上が発行され、遺贈寄付に関するさまざまな情報が利用者に提供されます。
遺贈寄付とは?
遺贈寄付とは、財産の一部を遺言書を通じて非営利団体や地域の学校に寄付する方法で、社会に貢献する手段の一つです。この寄付は、10万円といった少額からも可能で、また亡くなった後に実行されるため、預金残高を気にする必要がありません。日本において、遺贈寄付の重要性は認識されているものの、遺言書作成に対する抵抗感や認知度の不足により、普及は遅れています。日本承継寄付協会は2019年の設立以来、この文化を育む様々な取り組みを行っています。
名古屋銀行の信託業務と連携の背景
名古屋銀行は2021年4月から信託業務を開始し、今年で5年目を迎えています。信託機能を活用し、お客さまの大切な資産が地域で活かされる仕組みづくりを進めています。今回の『えんギフト』の設置は、両者が共通の価値観を持ち、お客様の思いを地域の未来につなげる機会を提供することを目的としています。
「えんギフト」とは?
『えんギフト』は、遺贈寄付に特化した情報誌で、遺贈寄付の解説、寄付先の選び方、実際の体験談、そして地域での社会貢献事例などが掲載されています。これまでに全国で58,122部を配布しています。この冊子を通じて、地域に暮らす人々が自らの資産を医療、福祉、教育などの分野に活かすための情報を得ることができます。
日本承継寄付協会(Will for Japan)について
日本承継寄付協会は、現在を生きる人々の意志を次の世代へと繋げることを目指しています。遺言書作成は本来、自分の大切なものと向き合うことができ、未来に意志を伝えるための大切な手段です。しかし、日本では遺言書に対するネガティブなイメージが強く、遺言書を書く人は少数派です。当協会では、この意識を改革し、遺贈寄付の重要性を広めるための活動を行っています。
最後に
名古屋銀行での『えんギフト』設置は、地域の未来を支える新たな一歩です。遺贈寄付に関心を持つ人々が、これを機にその理解を深め、より良い社会を共に築いていけることを期待しています。詳しい情報や配布に関するお問い合わせは、
こちらから確認できます。