POLYMERIZEと東洋インキの協業
2023-11-10 09:00:02
AIが材料開発を変える!POLYMERIZEと東洋インキSCホールディングスのライセンス契約締結
AIが材料開発の未来を拓く!POLYMERIZEと東洋インキSCホールディングスの革新的パートナーシップ
近年、AIの進化は目覚ましく、様々な産業に大きな変革をもたらしています。その波は、素材開発の世界にも押し寄せ、新たな可能性を切り開いています。この度、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を専門とするPOLYMERIZE社と、老舗の印刷インキメーカーである東洋インキSCホールディングス株式会社がライセンス契約を締結。AIを活用した革新的な材料開発への取り組みが注目を集めています。
従来の開発プロセスからの脱却
従来の材料開発は、時間とコストのかかる「トライアンドエラー」が中心でした。膨大な実験データの分析には人的リソースと時間がかかり、開発スピードの遅れやコスト増加が課題となっていました。
しかし、POLYMERIZEが提供するMIプラットフォーム「Polymerize」は、この課題を解決する可能性を秘めています。膨大な材料実験データをデジタル化し、機械学習AIを用いて解析することで、実験結果の予測を可能にするのです。これにより、開発期間の短縮とコスト削減を実現し、競争力の強化に貢献します。
東洋インキグループの挑戦:新社名「artience」と共に
東洋インキグループは、2024年1月に社名を「artience」に変更し、新たなスタートを切ります。今回のPOLYMERIZEとの協業は、この新たな体制下における重要な取り組みの一つ。同グループのトーヨーケム株式会社は、Polymerize Labsを活用することで、ポリマー合成から塗液化までの各工程における材料特性を予測し、感性に響く価値とオンリーワンの新製品開発を目指します。
トーヨーケム株式会社ポリマー材料研究所所長である小清水渉氏は、「従来のMIでは困難だった、原料であるポリマー組成から塗液の実用物性値までを予測できるPolymerize Labsの多段階機能が、私たちの研究開発に有効であると判断しました」とコメントしています。
POLYMERIZEのグローバルな展望と日本市場への注力
シンガポールに本社を置くPOLYMERIZEは、東南アジア、欧米、そして日本のお客様と共に、素材開発の新たな可能性を追求しています。特に日本市場を重要なターゲットとして捉え、2023年5月には日本法人を設立。積極的な展開を進めています。
POLYMERIZEの社長であるKunal Sandeep氏は、「東洋インキグループへのプラットフォーム導入を大変嬉しく思っています。導入後のサポート体制も万全に整え、積極的な新機能の投入により、プラットフォームのパフォーマンス向上にも努めていきます」と、今後の展望を語っています。
まとめ:AIによる材料開発の未来
POLYMERIZEと東洋インキSCホールディングスの協業は、AIを活用した材料開発における大きな一歩と言えるでしょう。このパートナーシップが、日本の素材産業の進化に貢献し、新たなイノベーションを生み出すことを期待したいところです。Polymerize Labsの今後の動向にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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POLYMERIZE合同会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
- 電話番号
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