WOW WORLD GROUPとマーケティングアプリケーションズの資本業務提携
先日、コミュニケーションSaaSを提供するWOW WORLD GROUPとオンラインリサーチSaaSを展開するマーケティングアプリケーションズが資本業務提携を結ぶことを発表しました。この提携は、両社のそれぞれの強みを活かしつつ、デジタルマーケティング領域での競争力を一層強化することを目指しています。
資本業務提携の背景
WOW WORLD GROUPは、企業のコミュニケーション施策を支援するために多様なSaaS事業を展開しています。特に、メールやSMSの配信、Webアンケートなどを活用したコミュニケーションの効率化に取り組んでおり、9,000社以上の企業に「WEBCAS(ウェブキャス)」シリーズを提供しています。また、2022年には顧客エンゲージメント向上を目的とした「WOW engage(ワオエンゲージ)」を発表しました。
一方のマーケティングアプリケーションズは、オンラインリサーチの分野に特化したSaaSを提供しています。特に、消費者パネルを活用し、需要に応じた調査を簡単に行えるツールを有しており、リサーチ業務を行う企業へ350社以上の支援を行っています。2023年には、最大60万人からデータを取得することで国内最大級のアンケート実施環境を構築しました。
このたびの資本業務提携は、WOW WORLD GROUPが持つメッセージ配信技術と、マーケティングアプリケーションズのリサーチノウハウを統合する狙いがあります。これにより、両社の事業拡大はもちろん、より強固な市場競争力を築くことを目指しています。
今後の展開
WOW WORLD GROUPは、従来からのマーケティング業務を強化するだけでなく、マーケティングアプリケーションズの強みである市場リサーチを取り入れることで、顧客理解を深める新しいビジネスモデルを構築していきます。この提携によって、より詳細な消費者データを活用できる体制が整い、電子的なコミュニケーションの質が向上することが期待されています。
合わせて、今回の提携によりWOW WORLD GROUPの年間経常収益(ARR)は約30億円を見込んでおり、国内デジタルマーケティング領域のSaaS企業としては有数の規模になります。JGIAファンドの支援を受けて、さらなる成長投資やM&Aの推進を図り、顧客とのエンゲージメント向上へとつなげていく計画です。
各社代表のコメント
驚くべき進化を遂げる情報社会において、WOW WORLD GROUPの代表である美濃 和男氏は、「最適なタイミングで適切な情報を届けることが現代の企業には重要」と強調しています。今回の提携によって、市場リサーチから得たデータを活かすことで、確実な施策が可能になると安心感を示しました。
マーケティングアプリケーションズの竹中 司氏も、消費者へのデータ収集の重要性が高まっていると述べ、「データに基づいた意思決定を可能にするビジネスモデルを確立していく」との意気込みを語っています。この資本業務提携は、両社の強みを結集し、さらなるマーケティングの革新を引き起こす期待を抱かせます。
会社概要
設立: 2022年10月3日
本社: 東京都品川区西五反田7-20-9
資本金: 7億5,756万円
代表者: 美濃 和男
設立: 2022年5月26日
本社: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-5
資本金: 1億円
代表者: 竹中 司
この新たな提携は、デジタルマーケティング分野における革新的な進展を生むことでしょう。