藻類が主役の展示
2024-10-02 18:36:16

2025年大阪・関西万博の新たな試み 藻類を主役とした「Farm Area」の展示

2025年大阪・関西万博の藻類展示「Farm Area」



2025年に開催される大阪・関西万博では、特に注目される展示エリアが登場します。それが、日本館内の「Farm Area」です。このエリアでは、藻類が主役としてクローズアップされ、未来の持続可能な社会への可能性を探ります。

この取り組みは、ちとせグループにより技術監修されており、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」にも採択されています。日本館は「いのちと、いのちの、あいだに」というテーマで構成され、特に「Farm Area」では藻類を通じて、限りある資源への依存を軽減し、食糧不足といった社会課題の解決を目指しています。

藻類のポテンシャル



藻類は、光合成を通じて太陽エネルギーを効率良く蓄えることで、多様な有機物を生み出します。これにより、食品や飼料だけでなく、燃料や化粧品など、さまざまな素材として利用できる非常に有望な資源となります。実際、藻類の活用は循環型社会の確立に向けた重要なファクターとして、多くの関心を集めています。

ちとせグループは「生き物たちの力と共に千年先までもっと豊かに」というビジョンを掲げ、全ての産業のバイオ化を促進するために藻類にいち早く着目しました。特に、藻類関連の技術開発は進んでおり、「MATSURI」と名付けたプロジェクトでは、多様な業種が協力し合い、藻類に基づく産業を構築することを目指しています。

先進的な技術と施設



ちとせグループは、藻類の生産スケールを拡大するため、2018年には0.1Haの施設を設置し、2023年には5Haの「CHITOSE Carbon Capture Central(C4)」を竣工しました。さらに、100Haの施設建設への準備も進めており、この施設では効率的に光エネルギーを利用して藻類を育成する独自のフラットパネル型フォトバイオリアクターを採用しています。

大阪・関西万博の「Farm Area」では、技術監修を担当したちとせグループのフォトバイオリアクターを用い、会期中に実際の藻類培養が行われます。このような展示を通じて、持続可能な未来というテーマを訪れる多くの人に認知してもらい、藻類産業の発展に寄与することが期待されています。

日本館の役割



日本館は、テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げ、展示を通じて来場者に「循環」の重要性を訴えます。人々が地球という大きな循環の一部であることを意識し、さまざまないのちとの関係を再認識させる場となることを目指しています。

今後、ちとせグループはこの展示を通じ、現代社会が抱える様々な問題を藻類の力で解決する方法を探求し続けるでしょう。この取り組みは日本国内外の広範な関心を集め、持続可能な未来の創造に向けた一歩となることが期待されています。


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会社情報

会社名
Chitose Bio Evolution Pte. Ltd.
住所
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1KSP R&D棟C432
電話番号
044-813-3380

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