学生たちが地域活性化に挑む!札幌学院大学と大和ハウスの共同研究
2023年11月1日、札幌学院大学と大和ハウス工業株式会社は新さっぽろの街を活気づけるための共同研究契約を結びました。このプロジェクトは、産業、学術、行政の三者が集結し、「にぎわい」と「つながり」を重視した研究活動を通じて具体的なまちづくりに寄与するとともに、学生たちの実践的なスキルを育成することを目的としています。
共同研究の目的と取り組み
新さっぽろ駅周辺では再開発が進行中であり、この地域の活性化に向けた新たな試みが期待されています。札幌学院大学と大和ハウス工業は、社会関係資本(Social Capital)を基にした社会実験を行い、その効果を分析していく計画です。研究には札幌市がアドバイザーとして参加し、地域のニーズに応じた取り組みを検討します。
大学は、地域社会のにぎわいを創出するために、パブリックスペースの利用法を研究し、地域活動が持つ影響力に関する仮説を立てます。具体的には、以下の内容に取り組む予定です。
1. パブリックスペースの活用法を探求する。
2. 社会関係資本が地域に与える影響についての実験を実施し、結果を検討する。
社会実験の具体例
11月30日には、大学が初の社会実験として「食品廃棄ロス削減×子ども食堂型フリースペース」プロジェクトを実施します。このイベントは、地元の小学生とともにゴミ拾い活動を行い、環境意識を高める取り組みです。その後、商業施設から提供された食品を使った料理を子ども食堂で振る舞うことで、食への感謝を学んでもらうことを狙っています。
研究の参加者
この共同研究には、札幌学院大学の教員が集結し、河西邦人学長が座長を務めます。また、大和ハウス工業はこの研究を支援し、自社のパブリックスペースでの実験を行うことも決まっています。これにより地域住民と持続的に関わることを目指し、地域貢献につなげていきます。
札幌市の協力も受け、地域活性化にむけたサポートを行うことにより、より実効性の高い活動が期待されます。さらには、株式会社commons funが専門的な知見を持ち寄り、成果計測や効果的な社会実験の実施を支援します。
未来の展望
この共同研究は2023年11月から約3年半の期間にわたります。今後は、大和ハウスからの支援を受けて、さらなるまちづくりコーディネーターの導入も計画されています。これにより、地域のニーズを深く理解し、持続可能で魅力的な生活環境の実現に向けた活動を強化していくことが目標です。
学生たちが現地での実験を通して地域活動に参加し、実践的な学びを得るこの機会は、若者にとっても新たな挑戦となるでしょう。地域を巻き込んだこの取り組みは、期待以上の波及効果があるはずです。これからの研究活動から目が離せません。