大分こども病院が導入した新システムによる診療改善の実績とは

大分こども病院の新改善システム「matoca」とは

大分県大分市に位置する大分こども病院は、小児専門の民間救急病院として、365日、24時間体制で診療を行っています。1日平均300人以上が来院する中、患者への迅速な対応が求められています。これまで患者の呼び出しには整理券システムを利用していましたが、院外で待機する患者への電話呼び出しが課題でした。そこで導入されたのが、株式会社ブレイブメディカが提供する「matoca」です。

導入の経緯

大分こども病院では、"matoca"の導入に先立ち、患者とその保護者が混雑する病院内でもスムーズに診療を受けられるように改善を進めていました。従来の方法では、サイトで順番を確認する必要があり、多くの患者が院内に戻らないという問題がありました。さらに、電話での呼び出しには高い業務負担やコスト、間違い電話のリスクも伴っていました。これらの課題を解消するために導入が決定したのです。

「matoca」の効果

1. 帰院率の向上

「matoca」の導入により、設定した順番が訪れた際に、自動的にLINE通知が送信されるため、実に80%以上の患者が院内に戻るようになりました。これにより、混雑時でもスムーズな対応が可能となりました。

2. 業務の効率化

呼び出し業務も劇的に変化しました。以前は電話を使用していた受付業務が、ボタン一つでLINE通知を送れるようになり、業務の負担が軽減されました。特に夜間のワークシフトにおいても、取り扱いが容易になったことはスタッフのストレス軽減にも繋がっています。

3. LINE公式アカウントの友だち数増加

さらに、「matoca」を通じてLINE公式アカウントの友だちも1カ月で5000人以上増えました。これにより、今後の情報発信や顧客とのコミュニケーションがより強化されることでしょう。

患者へのメリット

患者や保護者にとっても、「matoca」の導入は大きなメリットをもたらしました。LINEでの呼び出し通知により、制限された待機場所から解放され、自身の好きな場所で待つことができるようになりました。また、体調不良の子どもを抱える保護者にとっても、精神的な負担が軽減されています。さらに、自らキャンセルを行うこともできるようになり、無断キャンセルの発生も減少しました。