シンガポール卵生産革新
2021-09-13 16:21:24
シンガポールで卵生産を革新!ISE Foodsが新施設を展開
シンガポールでの卵生産を新たなステージへ
シンガポール食品庁(SFA)とイセ・フーズ・ホールディングス(IFH)は、シンガポールでの卵生産をいかに強化するかをテーマに、重要な覚書(MOU)を交わしました。これは、両者の方針と計画が合致した結果であり、地元の卵生産を革新するための最新型施設の開発が始まります。
MOUの締結と背景
2021年9月10日に行われた調印式では、シンガポールのリム・コク・タイSFA最高経営責任者と伊勢彦信IFH名誉顧問がオンラインで署名。セレモニーには、地元の環境大臣や、日本大使も参加しました。783万シンガポールドル(約80億円)の投資が発表され、これによりシンガポールの卵生産能力が大いに強化されることが期待されています。
最新技術で環境配慮
新施設は、鶏の健康状態を遠隔監視し、高度な気候制御や臭気、廃棄物管理などの分野で最新技術を採用していきます。計画としては2022年から着工を始め、2024年から2026年にかけて順次稼働予定です。この結果、稼働時には年間3億6000万個の卵と500万羽の日齢鶏が生産される見込みです。
シンガポールの食糧安全保障に貢献
特に注目すべきは、このプロジェクトがシンガポールの「30 by 30」目標に直結している点です。これは2030年までに必要な栄養の30%をシンガポール国内で生産するというものであり、IFHが既存の卵生産を拡大することで、地元の卵需要の約半分を賄えるようになるとされています。
食品大臣のグレース・フー氏は、IFHの最新設備への投資がシンガポールの卵産業の能力と回復力を向上させ、持続可能な方法で食糧供給を強化すると強調しました。リム氏も、ISEとの協力が地元の農業品質を高め、将来的な可能性を期待できると述べています。
ISEの独自の役割とは
さらに、伊勢彦信氏はこのプロジェクトを「現地でエコシステム全体を構築する取り組み」と語り、養鶏や卵生産だけでなく、農業資材の取り入れ、研究開発の充実へとつながる計画に意欲を見せました。これにより、シンガポールの農業に新たな雇用も創出される見込みです。
結論
最新技術を駆使したIFHの新施設開発プロジェクトは、単に産業の拡大だけでなく、シンガポールの食糧供給安全保障に直結し、持続可能な農業メソッドの普及を目的としています。地元の潜在能力を最大限に引き出すこの取り組みは、地域の卵生産の未来を大きく変える可能性を秘めています。今後の進展に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
-
ISE FOODS HOLDINGS Pte Ltd
- 住所
- 54 Serangoon North Avenue 4 #05-02 Singapore 555854
- 電話番号
-
070-4816-1926