「地星誌 ―天・地・人― 世界を巡って感じた地星の・人の息吹」
長田享一氏の最新作『地星誌』が、2024年11月8日に発売される。この書籍は、定年を迎えた著者が自ら立てた「10年で20回の海外旅行」という目標に基づくドキュメンタリーであり、海外旅行の新たな視点を提供する。昨今の旅行は、観光地を訪れるだけのものから、より深い意味を求める旅へと移行している。この本は、まさにその流れを反映した作品だ。
定年後の新たな挑戦
長田氏は、定年後の生活をどう過ごすかを考える中で、旅行の計画を立てた。具体的には、海外のさまざまな国と地域を巡り、それぞれの「天・地・人」の関係性を探求するというもの。これにより、単なる観光客ではなく、異文化を理解し、そこに生きる人々と触れ合うことで自分の世界観を広げ、深めることが目的だ。
旅行の内容
本書では、長田氏が訪れた20カ国・地域を振り返る形で、各旅行のエピソードが描かれている。オーストラリアのケアンズでのサンゴ礁探検から始まり、マレーシアの夕日、ハワイのビーチ、ドバイの高層ビル群、ロシアの芸術、トルコの古代遺跡など、幅広い体験をカバー。その中で、彼が感じた国々の空気や文化、人々との交流がリアルに伝わってくる。
特に印象深いのは、彼が「天・地・人」というテーマの下で、各地での体験を通じて何を感じ、何を考えたのかという視点だ。例えば、アイスランドでのオーロラの美しさや、モロッコの砂漠での穏やかな時間、イタリアの歴史的な芸術などが、彼の内面にどのような影響を与えたかが語られている。
地星とは何か
著者が『地星誌』というタイトルに込めた思いは、地球を「地星」と呼ぶことの重要性だ。長田氏は、地球の特異性について考察し、ただの惑星の一つではなく、私たちが住む特別な存在であると感じている。そのため、「地星」を“見て・感じて・触れて”といった体験を通じて、人生の中で得られる一つの道しるべとしてこの書をまとめた。
読者に向けて
この本を手に取ることで、旅行を計画している人々や、これからの生き方を模索している人々にとって新しい発見があるはずだ。長田氏は、自身の体験を通じて、多様性を尊重し、他者との関係を大切にすることの意義を学んでほしいと願っている。彼の目線や感情が詰まった『地星誌』は、ただの旅行記を超えた、心に響く内容となっている。
時間が空いた時に、あなたもこの作品を手に取ってみてはいかがだろうか?また、長田氏の自由で豊かな気持ちを感じることで、きっと何か新しいことを発見できるだろう。
プロフィール
長田享一は1947年に神戸で生まれ、教員としてのキャリアを経て、石油関連企業に転職。その後、コンサルタント業を立ち上げ、多忙な日常の中で大切な価値観を見直した。旅行の魅力を知った今では、定年後の人生をより豊かにし、充実した時間を過ごすためのメッセージを伝え続けている。
このように、実体験を基にしたリアルな視点が求められる現代において、『地星誌』はきっと多くの読者の心を掴むはずだ。彼の率直で自由な視点から多くを学び取ってほしい。