はじめに
年末年始は日本の特別な季節。しかし、最近では年賀状を送ることをやめる「年賀状じまい」を選択する人が増えてきています。この現象は何を意味するのか、どのような背景があるのか、フタバ株式会社が実施した調査結果をもとに探っていきます。
調査概要
本調査は2024年9月18日から2024年9月25日にかけて、年賀状じまいをした20〜80代の200名を対象に行われました。LINEやSNSの普及も影響し、年賀状をやめた人々の声を集めました。
年賀状じまいが進む背景
調査によると、年賀状をやめるきっかけとして最も多いのは、周囲が年賀状じまいを始めたことです。「年賀状を辞めた友人の影響を受けた」といった声が多く聞かれ、周囲の行動が自身の決断に影響を与える様子が伺えます。また、デジタルコミュニケーションであるLINEやSNSの普及も、挨拶の形を変えています。「メールやLINEで新年の挨拶をするようになった」という声も多く、年賀状を送る必要性が薄れていることが分かります。さらに、元旦の忙しさや経済的負担を考慮する人々も多く、特徴的な背景として浮き彫りになっています。
年賀状じまいの実態
「年賀状じまいをしてから何年経ちましたか」という問いには、36%が「2〜3年」と回答。1年以内にやめた人も30%を超え、長期間の年賀状じまいも少なくありません。実に23%が5年以上前から年賀状を辞めています。このことから、年賀状じまいは単なる一時的な流行ではなく、着実に定着していることがわかります。
事前の連絡と今後の挨拶方法
年賀状じまいにあたり、その方法は様々です。もっとも多かったのは「特に何もしていない」という回答で、次いで「メールやLINEで伝えた」と続きます。事前に相手に伝えた人が半数以上いる一方で、「黙ってやめた」という人も4割に達し、年賀状じまいに関するマナーがまだ確立されていない状況が伺えます。
一方で、年賀状じまいをした後の年始の挨拶方法について尋ねると、70%が「LINE・メール」と回答し、25%は「年始の挨拶をしない」とされました。 「年始の挨拶はしない」という選択をした理由にも、年賀状じまいの意味を持たせる意識が感じられます。
年賀状じまいに対する後悔とその理由
77.5%が「年賀状じまいをして後悔したことはない」と回答しますが、一方で21%が「後悔したことがある」との声もありました。彼らの理由は「文化として残ったほうがよい」といった意見や、「疎遠になるのが寂しい」といった感情的な面が強調されています。特に、年賀状を通じてつながっていた親戚や知人との関係が薄れることを心配する声も多く聞かれました。このように、年賀状じまいが強いストレス軽減をもたらす一方で、失われた繋がりへのさみしさがあることも見逃せません。
年賀状じまいの最前線
年賀状じまいが進行中の昨今、時代に合わせたコミュニケーション方法の再評価が求められています。年賀状じまいを進めた多くの人々が感じているのは、時間の節約と新しいつながりを探る機会。
「初詣や親戚の集まりをやめた」という声もあり、自己の価値観や人間関係の見直しがなされています。一方、年賀状という伝統的な文化を守りたいという声もあり、合理化の中で大切なものを見失わないようにする配慮が求められます。
結論
現代社会における年賀状じまいの潮流は、文化の変化を反映したものであり、単なる流行に留まらず、多くの人々に利便性をもたらしています。ただし、その一方で長年の絆や伝統を見失わないようにする姿勢も大切です。新たなコミュニケーション手段を取り入れつつ、相手を思う気持ちを忘れずに、柔軟な人間関係を築くための手助けと考えられるでしょう。
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