3Dスキャンアプリ「Scanat」が国交省の選定を受けた理由とは
nat株式会社が開発した、3Dスキャン計測アプリ「Scanat」は、スマートフォンを活用して空間を高精度にデジタル化する面白い技術です。このアプリが2026年7月14日、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」において「活用促進技術」としての認定を受けました。この認定は、「活用が促進されるべき有用な新技術」としての地位を与えるもので、公共工事での利用が推奨されることになります。
Scanatの背景と活用状況
「Scanat」は、2024年1月にNETISに登録されて以来、全国各地の公共工事や建設現場で利用が進められてきました。アプリの選定により、多くの施工者がこの新技術を積極的に取り入れることが期待されています。国土交通省が運営するNETISは、民間企業が開発した新技術を共有するためのデータベースで、特に優れた技術を「推奨技術」「準推奨技術」「評価促進技術」「活用促進技術」に分類しています。
「Scanat」は、LiDAR機能を搭載したiPhoneやiPadを用いて、専門的な知識がなくても極めて高精度な3D計測を行うことができます。具体的には、ミリ単位の計測、メモ記録、そして図面作成をアプリ一つで完結できる点が大きな魅力です。従来、複数名が長時間かけて行っていた現場調査が、1人で短時間で済むため、施工効率や工期短縮にも貢献しています。
「活用促進技術」の選定効果
NETIS登録技術を用いた公共工事の施工者は、発注者による工事成績評定において加点評価の対象となります。Scanatのように、まだ事後評価を終わらせていない技術の場合、活用の効果に応じて最大で3点の加点が可能です。この制度は、施工者にとって競争力を高める大きなメリットとなります。公共工事での活用が進むことで、より多くの施工者がScanatを導入することが期待されています。
事例と受賞歴
現在、「Scanat」は全国47都道府県の企業や団体に導入されており、2026年には「令和7年度 インフラDX大賞(旧i-Construction大賞)」でスタートアップ奨励賞を受賞しました。これにより、すでに多くの建設現場でその効用が確認されています。
nat株式会社の代表取締役社長である劉栄駿氏は、国交省からの認定を受けて、技術の活用が進むことで建設業界の生産性向上に貢献できることを期待していると述べています。また、建設業界が現在直面している担い手不足の課題を解決するためにも、「Scanat」の活用が重要であることを強調しています。
nat株式会社について
nat株式会社は、「IMPACT THE SOCIETY」をビジョンに掲げ、2019年に設立されたスタートアップ企業です。「Scanat」アプリの開発・販売に加え、空間設計事業やアカデミー事業も展開しています。これからも社会的なインパクトをもたらすため、事業を拡大し続けることが期待されています。
公式サイトには、さらなる情報や採用情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。