ジャパンハートのミャンマーにおける医療支援活動
国際医療NGO「ジャパンハート」が、ミャンマーの医療支援活動において新たな取り組みを開始しました。2025年の地震を受けて、株式会社アルムの提供する「動くクリニック」システムを使った支援が展開されることが決定しました。これにより、地域住民の健康と安全を守るための医療が、迅速かつ効果的に提供されることが期待されています。
背景と活動の概要
ジャパンハートは、日本の小児外科医である吉岡秀人氏が1995年に単身でミャンマーでの医療支援を開始したことに始まり、2004年には非営利法人として正式に設立されました。今回の医療支援は、特に震源地に近いザガイン管区のワッチェ慈善病院を拠点に行われます。地震発生後、即座に現地調査を行うためのチームが派遣され、医療のニーズを把握し、迅速な支援が求められました。
地震により多くの医療機関が被害を受け、全壊や半壊となった施設が増えています。そのため、医療インフラの再整備が急務とされています。現地では非常事態宣言も発令され、1日でも早く医療支援が必要とされています。
動くクリニック「Join Mobile Clinic」
株式会社アルムが開発した「Join Mobile Clinic(ジョインモバイルクリニック)」は、医療資源が不足している地域に対し、統合型の遠隔医療支援ソリューションを提供します。ポータブル医療機器を用いることで、簡単に持ち運べるクリニックとして機能します。
アルムのスタッフは、4月7日にミャンマー・ヤンゴンへ入り、ポータブル医療機器の操作レクチャーを行いました。そして、その翌日からジャパンハートの医療チームと連携し、実際の医療活動を開始します。
医療支援の取り組み
ジャパンハートの医療関係者は、アルムの「動くクリニック」を活用して、現地のニーズに応じた医療支援を行っています。地元の惨状を見て、医療の公平性を保ち、困難な状況でも人々の健康を守るための努力が続けられています。遠隔医療技術の活用により、専門医の診断や助言を受けることが可能となり、迅速で適切な医療が現地に提供されています。
募金のお願い
ジャパンハートでは、ミャンマー地震の緊急支援活動に必要な資金を募っています。この活動には、医療機器の調達や現地支援チームの派遣費用などが含まれています。日本国内においても多くの人々の支援が求められています。寄付を通じて、一人でも多くの命を救う手助けをしていただけると幸いです。
協力してくださる方は、以下のリンクから寄付の詳細をご確認ください。
ジャパンハート - ミャンマー地震緊急支援募金
まとめ
ジャパンハートとアルムによるこの連携は、医療支援活動の新しい形として、特に災害時における医療の柔軟性と迅速性を示しています。今後も支援活動が続けられ、ミャンマーの人々にとって必要不可欠な医療が提供されることを期待しています。