中華圏富裕層をターゲットにした新たなエンゲージメントCRMサービス「IVIPサービス」始動

中華圏富裕層観光客をターゲットにしたエンゲージメントCRM「IVIPサービス」

株式会社キュリネスは、中華圏の裕福な顧客層を狙った新しいエンゲージメントCRM「IVIPサービス」の提供を開始しました。コロナ禍で落ち込んでいたインバウンド市場が活気を取り戻し、中でも中華圏からの観光客は購買力が高く、注目の対象となっています。この背景には、旅行者の属性が変わりつつあることがあります。特に高い消費額を持つ富裕層が多く来日しており、その中で効果的にダイレクトなコミュニケーションを行う手段が求められています。

富裕層向けのニーズに応える

中華圏の富裕層観光客は、海外に在住していることが多く、日本からの片方向の情報発信では継続的な関係構築が難しい状況でした。そこで、キュリネスは、中国の多機能メッセージングアプリ「Wechat」を利用し、ターゲット顧客との接点を確立することにしました。Wechatは、中国で13億人以上のユーザーを抱え、利便性の高いアプリとして一般的に利用されています。これにより、VIP顧客のニーズにしっかりと応え、関係を維持・深化させることが可能になります。

IVIP- Commiの機能

「IVIP- Commi」は、中華圏の観光客が数多く訪れる百貨店向けに設計されたCRM基盤です。このシステムにより、来店したVIP顧客がユーザー登録を行うことで、性別や年齢層、消費額、嗜好などの情報が蓄積されるようになります。百貨店はこの情報を活用して、特定の顧客に向けたプロモーションや個別のチャットができるようになります。この点が中華圏の観光客に特に重要で、個別対応が求められる場面が多いからです。

本格的なCRM運用の実現

さらに、IVIPサービスは日立ソリューションズ・クリエイトが開発したCRM基盤を活用しており、専用のQRコードをスキャンするだけで簡単に登録が可能です。顧客は日常的に使用しているWechatを通じて、安心して操作でき、自分の情報が保護されるという利点があります。また、顧客情報は来日中だけでなく、帰国後も継続的に活用されるため、長期的な関係性の構築が期待できます。

将来的な展望

提供開始は2025年3月を予定しており、その後はクーポン配信やポイント管理機能を追加予定です。さらにこのサービスは百貨店だけでなく、宿泊施設やレジャー施設にまで販路を広げていく計画です。さらに具体的な施策を通じて、中華圏の富裕層観光客をターゲットにした新たなビジネス機会を創出することが期待されています。これにより、観光業界全体の発展に寄与することを目指すキュリネスの取り組みに注目です。