はじめに
最近、デジタル領域の競争が激化する中、企業は顧客体験を向上させるためのUI/UXデザインに注目しています。株式会社Engineerforceが実施した調査によると、91.9%の現場は経営層からUI/UX投資のROIについて説明を求められた経験がある一方で、十分に説明できたと感じているのは45.1%にとどまりました。
調査概要
本調査は過去1年間にUI/UX投資を実施した企業の企画・開発・改善業務に携わる方111名を対象に行われました。調査では、投資内容や投資効果の計測、外部パートナー選定基準などが問われました。
主な調査結果
1.
経営層からの説明要請の実態
調査参加者の91.9%が経営層からROI説明を求められた経験があり、これは企業内でのUX投資の重要性を示しています。しかし、十分に説明できたと自信を持つ回答者は45.1%にすぎません。このギャップは、現場での説明責任の難しさや、評価指標の共有不足を反映している可能性があります。
2.
UI/UX投資内容の流れ
調査によると、最も多くの企業が「継続的なUX改善・ユーザビリティ向上」に投資しており、その割合は55.9%に上りました。次いで「既存UI/UXの大規模リニューアル」が51.4%となっています。企業はUXを改善し続けることが、成果に直結するとの認識を持っていることが明らかです。
3.
投資効果の定量計測
約90%の参加者が自社のUI/UX投資の効果を定量的に計測できていると考えていますが、計測ができない理由としては「必要なデータが取得できていない」と「リソース不足」が共に54.5%と多く挙げられています。
外部パートナー選定基準
調査の中で、94.6%の企業がUI/UX開発を外部に委託する際、「リリース後の効果計測・改善まで伴走できるベンダー」を重要視すると回答しました。特に「リリース後も継続的にKPI改善に伴走してくれること」が61.0%という高い数字で重要視されています。
伴走型ベンダーの条件
多くの現場が望んでいるのは、単にUI/UXをデザインするだけでなく、その後のデータ分析や改善提案までも行ってくれるパートナーです。「事業KPIや経営指標と紐づけたデザイン提案ができること」が41.9%、不要な機能の削減も提案してくれることが31.4%と、パートナーに求める要件が明確になっています。
まとめ
今回の調査結果から、UI/UX投資が経営において重要な意味を持つようになったこと、そしてそれに伴うROIの説明責任が現場にのしかかっていることが浮き彫りになりました。企業はリリース後の効果を持続的に計測し、成果を上げていくための伴走型パートナーを選定することがますます必要です。これにより、投資の価値を経営層と共有するための基盤が整うことでしょう。