MCデジタル・リアルティとBIGLOBEの連携開始
2025年7月1日、東京を発信地とするMCデジタル・リアルティ株式会社が、ビッグローブ株式会社との包括的な連携をスタートさせました。この取り組みは、特に千葉県印西市にあるNRTキャンパスと、大阪府茨木市および箕面市に位置するKIXキャンパスでのIPトランジットサービスの利用をシームレスに可能にすることで、データセンターの接続性を高めることを目指しています。
この新しい連携によって、両社はAIサービスの普及とそれに伴う企業間の競争が激化する現代において、迅速なサービス展開が求められる中、MCデジタル・リアルティのお客様がその利益を享受できるような仕組みを整えています。
連携の背景と目的
AI技術の急激な進化により、企業はデータセンターとネットワークのインフラをより強固にし、ビジネスの発展を図る必要があります。MCデジタル・リアルティは、グローバルなデータセンタープラットフォーム「PlatformDIGITAL®」を利用し、全国に展開するデータセンター拠点を活かして、顧客の事業成長に貢献しています。これに対して、BIGLOBEはその長い歴史を背景に、国内のバックボーンネットワークと多数の顧客基盤を活かした多様な通信サービスを提供します。この両者の協業により、お客様はAIを取り入れた新しいアプリケーションやコンテンツの提供が可能となるのです。
各社のコメント
MCデジタル・リアルティの代表取締役社長、畠山 孝成氏は、この新たな協業の開始を喜び、「エコシステムの拡充とBIGLOBEの豊富な顧客ネットワークの活用により、顧客の利便性が一層高まると確信しています。」と述べました。
一方、BIGLOBEの取締役執行役員常務、石井 隆宏氏も「MCデジタル・リアルティ様の先進的なデータセンターインフラと、我々のネットワークサービスが結びつくことで、お客様のビジネスの成長に貢献できると考えています。」と期待感を示しています。
MCデジタル・リアルティの概要
MCデジタル・リアルティでは、三菱商事とアメリカのDigital Realtyとの合弁によって設立され、データセンターサービスを日本国内で幅広く展開しています。これにより、高品質なITインフラの提供が実現され、顧客の様々なニーズに応えています。データセンターの設置場所は国内外に及び世界中に広がるため、600以上のサービスプロバイダーとも接続され、充実したネットワーク環境をお客様に提供しています。
BIGLOBEの歴史とサービス
1986年に始まったBIGLOBEは、NECが提供するパソコン通信サービス「PC-VAN」からスタートし、1996年にはインターネットサービスプロバイダとしてのサービスを開始しました。長い運用歴を有する同社は、最近ではKDDIの完全子会社となり、通信サービスの提供にさらなる力を入れています。特に「ビッグローブ光」など、様々なインターネット関連サービスを進め、お客様のニーズに応えています。
このように、MCデジタル・リアルティとBIGLOBEの連携は、データセンターの機能強化のみならず、顧客のビジネスの成長をスムーズにサポートするものとして期待されています。今後の両社の展開に注目が集まります。