東急不動産とコミュニティーが災害時バッテリーサービスを導入した新マンション「BRANZ」

新しい時代の防災対策、環境先進マンション「BRANZ」

最近、東急不動産株式会社と株式会社東急コミュニティーが、環境に優しい新しい防災サービスを分譲済みの環境先進マンション「BRANZ」に導入したことが発表されました。この取り組みは、災害時にも居住者が安心して生活を送ることができるよう、モバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」をすべてのBRANZ物件に装備するものです。

災害時にも安心の「充レン」

「充レン」は、災害発生時に居住者が無料でモバイルバッテリーを使用できる新しい仕組みです。通常は一泊二日330円（税込）での借り入れが可能ですが、災害時には自動的に「災害対策モード」へ切り替わります。これにより、必要な情報を得るために重要な家族との連絡手段であるスマートフォンの充電が無料でできるようになります。

さらに、設置される「充レン」には蓄電池が搭載されており、停電時にもモバイルバッテリーの再充電をすることが可能です。約60台のスマートフォンを同時に充電できる能力を持ち、居住者は重要な通信手段の確保が可能となります。また、家庭用コンセントに接続することで、ラジオや懐中電灯への給電もできるため、非常時の重要な電源確保に役立ちます。

日常生活でも便利なレンタルサービス

この「充レン」は防災サービスでありながら、日常的にも利用可能です。公共エリアでの設置が進む中、今後はマンション内でもレンタルスタンドが提供されることで、外出時に電源アダプタやケーブルを持ち歩く必要がなくなるとともに、マンション内でレンタルや返却が行えるようになります。このように、住まいの中で簡単にバッテリーを活用できる環境が整うことで、居住者はより快適に生活できるでしょう。

クリーンな電気を利用した生活

「充レン」のモバイルバッテリーの電源は、再生可能エネルギーに由来するもので、グリーン電力証書を取得しているため、外出先でもクリーンエネルギーを利用することができます。環境に配慮した生活を求める現代のニーズに合った、持続可能な選択肢が提供されることは、特に大きなメリットとなります。

今後の展望と企業の取り組み

このBRANZでの「充レン」の導入は、東急不動産のブランドコンセプト「環境先進を、住まいから。」に基づくもので、将来的には新築マンションや既存物件への拡張が期待されています。管理組合からの要望もあり、より多くの住宅にこのサービスが提供されることになるでしょう。

東急不動産は、持続可能で心地よい暮らしを実現するために新たな発想と仕組みを生かし、建物の強靭性と暮らしへの適応力「Resilience（レジリエンス）」を高めた質の高いマンションを目指しています。住環境の安全性や快適性を確保する取り組みは、居住者にとって非常に重要な価値を提供するものです。これからも「BRANZ」は、より良い未来を目指して進化を続けていくことでしょう。