移動式スマートリールラックが変えるSMT実装現場
2025年6月4日から6日まで、東京ビッグサイトで開催される『JISSO PROTEC 2025』では、JFE商事エレクトロニクスが新しい「移動式スマートリールラック」を初出展します。この技術は、SMT実装現場における生産性向上に寄与するソリューションとして注目されています。
SMT実装現場の課題
最近の電子機器は高機能化・小型化が進み、多種多様な電子部品が必要とされています。しかし、部品の管理や探索に多くの時間が取られ、特に「リールを探す時間」や「カウントする時間」が生産効率を低下させる大きな要因となっていました。人手不足もあいまって、これらのロスタイムは深刻な問題です。
スマートリールラックの特徴
JFE商事エレクトロニクスが開発した移動式スマートリールラックは、これらの問題を解決するために設計されています。主に以下のような特長があります:
1.
入出庫作業の効率化: LED表示により必要な部品の位置を即座に特定できます。
2.
省スペース化: 大容量ラック内容で、最大1344リールを収納可能。
3.
誰でも簡単操作: 操作が簡単で、作業ミスを防ぎます。
4.
段階的導入: 初期投資を抑え、段階的に導入できるプランがあります。
実際の運用フロー
今回の展示会では、固定式ラックと移動式ラックを組み合わせ、実際に操作体験ができる内容となっています。従来の固定式ラックでは、正確な部品払い出しが可能でも、「探す時間」が発生するため、効率的な運用には限界がありました。しかし、移動式ラックを導入することでこの「探す時間」をゼロにすることが実現します。
導入の効果
このスマートリールラックを導入することで、以下のような効果が期待できます:
- - 管理時間の短縮: 従来の12秒から、作業が8秒以内で完了。
- - スペースの削減: 保管スペースを最大1/10に圧縮。
- - 棚卸し時間の短縮: 月48時間かかっていた棚卸しが、8時間に短縮されます。
- - 誤ピッキングの防止: 誤ピッキングや部品交換ミスがゼロに。
会社について
JFE商事エレクトロニクスは、創業以来、様々なニーズに応えるソリューションを提供してきました。電子部品の実装や組立、検査装置を含む周辺機器の販売など、ものづくりの効率化を支えてきました。特にスマートな工場を実現するための製品やソリューションに力を入れています。
展示会に訪れる際は、ぜひJFE商事エレクトロニクスのブース(4A-01)を訪れて、新たな技術の実際の操作を体験してみてください。生産現場の未来を感じることができる良い機会となることでしょう。