エプソン、機械式腕時計で受賞
2024-07-12 16:17:19

セイコーエプソン、機械式腕時計の革新技術で「日本弁理士会会長賞」受賞!

セイコーエプソン株式会社は、令和6年度全国発明表彰において、機械式腕時計の革新的な技術が認められ、「日本弁理士会会長賞」を受賞しました。同賞は、科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果を上げている発明に贈呈される特別賞です。

今回の受賞は、同社にとって3回目となります。前回の受賞は平成24年度の「高輝度小型液晶プロジェクターの発明」でした。また、全国発明表彰における同社の受賞は、令和4年の「文部科学大臣賞」以来、2年ぶりとなります。

受賞対象となった発明は、機械式時計の重要部品である「がんぎ車」に、エプソンとして初めてシリコン材料を採用したものです。シリコン材料を採用することで、エネルギー効率が向上し、時間精度を保ちながら駆動時間を最大70時間まで延長することが可能となりました。従来の金属製がんぎ車搭載の場合と比べて、最大20時間延長を実現しています。

この技術は、オリエントスター「スケルトン」機種の機械式腕時計に採用されています。薄く長いぜんまいを使用することで、時間精度を維持したまま、駆動時間を最大70時間まで延長することが可能となり、週明けに時刻合わせ不要な機械式腕時計を実現しました。

さらに、シリコン表面への青色反射膜の形成により、時計のスケルトン文字板の開口から、天の川銀河を感じさせる鮮やかな青色に輝く「がんぎ車」の渦形状を見ることができます。

受賞者である澁谷宗裕氏は、「もろい素材であるシリコンと金属部品の嵌合技術が、機械式腕時計の精度と駆動時間の向上に寄与できたことは大変光栄に思います」とコメントしています。

今回の受賞は、セイコーエプソンが機械式腕時計の分野において、高い技術力と革新性を有していることを証明するものです。今後も、新たな技術開発を進め、より魅力的な商品を創造していくことが期待されます。


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