オムロン、従業員健康支援のiCAREと資本業務提携~データ活用で健康経営領域のソリューション事業創出へ~
オムロン、iCAREと資本業務提携で健康経営領域を強化
オムロン株式会社は、従業員の健康管理支援サービスを提供する株式会社iCAREと資本業務提携契約を締結した。本提携により、オムロンはiCAREの株式の30%を取得し、両社の協力関係を強化することで、健康経営領域でのソリューション事業を創出していく。
近年、人材不足や少子高齢化が進む中で、企業にとって従業員の健康管理は重要な経営課題となっている。オムロンは、ヘルスケア分野における豊富なデータとノウハウを持つ一方、iCAREは産業保健領域でのデータとネットワークを持つ。両社が持つ強みを融合することで、従業員の健康データに基づいた労働機会損失の可視化や組織の健康課題の特定、さらには、産業医や産業保健看護職による高度な組織コンサルティングと個人への介入を通じた適切なソリューションの提供を目指す。
iCAREが提供する「Carely」とは?
iCAREは、「働くひとの健康を世界中に創る」をパーパスに掲げ、従業員の健康データ活用を支援する法人向け産業保健・健康経営のソリューションサービス「Carely」を提供している。創業以来培ってきた健康管理クラウドシステムの運営ノウハウや、産業医・産業保健看護職との人的ネットワークを生かし、従業員、組織、社会が健康になる好循環の実現を目指している。
オムロンの健康経営への取り組み
オムロンは、長期ビジョン「SF2030」で掲げる3つの社会的課題、「カーボンニュートラルの実現」「デジタル化社会の実現」「健康寿命の延伸」の解決に向けて、データ活用したソリューションビジネスを推進している。2023年12月に設立した「データソリューション事業本部」では、職域におけるヘルスケアサービスの事業開発を進めており、今回の提携は、その取り組みを加速させるものとなる。
今後の展望
オムロンとiCAREは、データに基づいた健康経営ソリューションを提供することで、企業の健康経営への取り組みを支援し、従業員の健康増進、ひいては社会全体の健康寿命延伸に貢献していく。
iCAREの概要
会社名:株式会社iCARE
代表取締役CEO: 山田洋太
所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目23-23 恵比寿スクエア 5階
事業内容:産業保健・健康経営ソリューションサービスの開発・提供
URL:https://www.icare-carely.co.jp
オムロン株式会社の概要
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品、そしてこれらの事業を通じて取得した多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、現在では全世界で約28,000名の社員を擁し、130ヶ国以上で商品・サービスを提供し、よりよい社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。