九州の観光を進化させる新たな取り組み
株式会社西日本新聞メディアラボ(以下、西日本新聞メディアラボ)は、グリーエックス株式会社(以下、グリーエックス)と業務提携を結び、九州地域の観光産業のデジタル化(DX)を推進していくことを発表しました。この取り組みでは、AI技術を最大限に活用し、集客や情報発信のマーケティング支援を行います。九州は温泉やグルメといった観光資源に恵まれた地域であり、多くの国内外の観光客を迎えていますが、近年は人材不足やインバウンド施策の不足といった課題も浮上しています。
新たな価値提案の必要性
九州は日本の“温泉天国”として知られる一方、美味しい博多ラーメンや宮崎牛、鹿児島の黒豚といった地元の名物も豊富です。観光客は日本の文化に触れつつ、地域経済にも大きく影響を与えています。しかし、外国人観光客は主に近隣のアジア諸国から訪問しており、韓国からの観光客が53.5%を占めています。コロナ禍の影響により一時は減少したものの、インバウンド需要は回復の兆しを見せています。
しかしながら、観光振興を目指す施策は多く存在するものの、特に訪日外国人向けの施策は今なお不足しているのが現状です。また、インバウンド対応のための現場スタッフやデジタル人材が不足していることも課題です。これらの背景を考慮した際に、今回の西日本新聞メディアラボとグリーエックスとの提携がどのように貢献できるかが重要なポイントとなります。
提携による取り組み内容
この提携により、以下の三つの取り組みが実施されます。
1. 地域の情報発信力を最大化
西日本新聞グループの地域ネットワークと、観光メディアとしての「aumo」の多言語対応デジタルプラットフォームを連携させ、九州の魅力を海外に向けて積極的に発信します。これにより、外国人観光客の来訪促進を図るとともに、地域の認知度向上を目指します。
2. AIエージェントによる集客支援
次に、AI技術を駆使した観光DXの推進に重点を置きます。具体的には、西日本新聞が展開する地域メディアとグリーエックスが提供するデジタルマーケティングツールを組み合わせ、九州の事業者向けに「aumo Biz × 西日本新聞」を提供します。これは、SEOや広告運用の最適化、コンテンツ制作、インフルエンサーとの連携などを自動化するサービスで、これまで手間がかかっていた部分を効率化します。
3. デジタル人材の育成支援
さらに、地域を盛り上げるためのaumoローカルプラットフォームを活用し、自治体のDXを支援します。また、地域事業者や関係者のデジタルリテラシーを高めるための教育プログラムも実施します。これにより、今後の地域振興に必要なデジタルスキルを養成していくことができるでしょう。
セミナー開催での情報提供
提携を記念し、西日本新聞メディアラボは2025年7月30日(水)に「地域メディア×デジタルで実現!九州事業者向け集客セミナー」を開催します。セミナーはオンラインで実施され、知識を広め、地域事業者同士の情報交流を促進することを目的としています。登録方法や詳細は公式ページで確認可能です。
企業について
- - 西日本新聞メディアラボ:1993年に設立。福岡市を拠点とし、デジタルコミュニケーションを駆使して地域の課題解決を図る。WEB、映像制作など多岐にわたる事業を行っている。
- - グリーエックス:2007年設立の企業で、東京を拠点にDX関連事業を展開。デジタル化の支援とソリューションを提供し、顧客の成長を促進することに注力している。
これらの取り組みを通じて、西日本の地域活性化と観光産業の発展に貢献できることを期待しています。