住宅建築コーディネーター協会の取り組み
一般社団法人住宅建築コーディネーター協会が、大阪学院大学高等学校の探究学習に参加することが決まりました。この取り組みは、学校教育と社会の接点を生むもので、2年生に向けて「SDGs×キャリアデザイン」というテーマで実施されます。このプログラムは、2024年6月から2025年1月にかけて行われ、具体的には高校生が抱える課題をチームで解決し、その結果が持続可能な開発目標(SDGs)にどのように貢献するかを探ります。
探究学習の目的と内容
探究学習の目指すところは、学生たちが社会に対する意識を高め、実践的なスキルを身につけることで、実社会で求められる課題解決能力を養うことです。企業や団体が直面している課題に対し、高校生が提案を行い、実際にフィードバックを受けながら学ぶ機会を設けています。例年このプログラムの最終回には、学生たちが考えた解決策を発表するプレゼンテーション大会が行われ、2025年1月30日には吹田市文化会館で開催予定です。
富原先生の想い
当協会が参加することになった経緯について、大阪学院大学高等学校の富原先生にお話を伺いました。彼は、探究学習を通じて生徒に「自己を肯定する力」や「責任ある行動をする力」を身につけてほしいと考えています。また、身近な企業が抱える課題に対して意見を出し合うことで、社会との繋がりを感じてもらい、将来的に役立つスキルを得てもらうことを期待しています。
国産材の魅力
今年の探究テーマの一つは、「マイホームに国産材を使う魅力を発信せよ」というものです。このテーマは、日本の林業の持続可能性と環境問題に深く関わります。日本は森林大国であるものの、木材自給率は低く、政府も様々な施策を講じています。国産材の使用促進は、自国の森林を守るだけでなく、環境にも寄与します。
自給率向上のために
現在、日本の木材自給率は41.1%に回復しているものの、さらなる向上が求められています。国産材を選ぶことは、輸送のコストを削減し、CO₂の削減にも繋がる重要な選択肢です。また、国産材流通を促進するためには、様々な補助金制度を活用しながら、木材の流通効率も改善する必要があります。
住宅建築コーディネーターの役割
住宅建築コーディネーターは、家づくりに関する専門的な知識を持ち、家づくりの現場で多様な支援を行います。この資格は、顧客にとっての安心を提供し、後悔のない家作りを実現します。協会の理事長、多田好幸氏は、住宅建築コーディネーターの重要性を訴え、地域の建築文化の向上を目指しています。
住宅建築コーディネーター協会の取り組みは、単に教育にとどまらず、社会貢献と環境保護を融合させたものであり、今後の展開が注目されます。