東京都が開発した新しいブルーベリー品種
東京都が、世界初の房取り収穫ができるブルーベリー「TB-02」と、大粒で甘みの強い「TB-04」の2品種を開発しました。この新たなブルーベリーをより多くの人々に親しんでもらうため、愛称を募集することが決定しました。募集中の愛称は、応募期間が令和7年9月26日(金)から10月25日(土)までです。どなたでも応募可能で個別の品種に対して最大3つまで応募ができます。採用された方には記念品も用意されています。
新たな品種の特徴
TB-02:房取り収穫が特徴
TB-02は房ごと収穫ができる、世界初のリーズナブルなブルーベリーです。この特性によって、収穫作業が大幅に簡略化されるため、農家にとっても非常に助かるでしょう。この品種は中から小のサイズで、甘みが強く、温暖な気候に適しているため、東京都の気候でも育てやすいという特性があります。
TB-04:大粒で極上の美味しさ
一方、TB-04はハイブッシュ品種として、温暖地適応性に優れており、都内での栽培に最適です。この品種の大きな特徴は、何と言ってもその甘さと食味の良さです。収穫は6月上旬から可能で、観光農園などでも積極的に利用される機会が多くなりそうです。さらには、摘み取り農園が開園時期を前倒しすることもできます。
応募の詳細
愛称募集の申し込みは、以下のリンクから可能です。
応募は簡単で、特別な資格は必要ありません。皆さんからの独創的でユニークな名前を待っています。
開発の背景
実際、ブルーベリーにはハイブッシュ系とラビットアイ系の2種類があります。ハイブッシュ系は高い食味が特徴ですが、高温に弱いという課題がありました。そこで、東京都では平成15年度から農林水産振興財団のもとで、生産性の向上と気候に適応した新しい品種の開発を始めました。その結果、暑い気候でも育ちやすく、かつ美味しさを兼ね備えた2つの新しい品種が誕生しました。
未来の見通し
今後は、令和8年度からTB-02の苗木を都内農家に提供し、続いて令和9年度にはTB-04の苗木も販売を開始する予定です。新品種が本格的に出荷されるまでには、苗木の定植から約3年かかる見込みです。
参考情報
全国的に見てもブルーベリーの生産は東京都がリードしています。東京都の多摩地域をはじめ、八王子市や青梅市、町田市などで広く栽培されており、都内の摘み取り農園は非常に人気があります。 都民の皆様が親しむブルーベリーがさらに盛り上がることを期待しています。