AI-RAN共同研究
2024-10-07 20:32:04

エリクソンとソフトバンクがAI-RANの共同研究を開始、ネットワークの効率化と性能向上を目指す

エリクソンとソフトバンクがAI-RAN共同研究を開始



エリクソンとソフトバンクが新たな取り組みを開始しました。それは、AI技術と無線アクセスネットワーク(RAN)を同一のインフラ上で最大限に活用し、ネットワークの効率化と性能向上を目指すというものです。この共同検討は、通信事業者が新しいユースケースを創出する手助けをすることを目的としています。

両社は、技術経済性分析(TEA)やプロトタイプの開発、ラボでの実証実験を通じて、エッジにおけるAIとRANの統合の最適化に取り組みます。さらに、ハードウェアの区画化や負荷分散、異なるハードウェアプラットフォーム間でのソフトウェアの可搬性も評価する予定です。

重点分野の取り組み


この共同研究における具体的な重点領域には、次の3つが含まれます。

1. AIとRANの統合の最適化


AIとRANがエッジで協働するためのアーキテクチャーを最適化することがこの分野の目標です。特に、C-RAN(Centralized-RAN、集中型無線アクセスネットワーク)に焦点を当て、AIとRANの処理における利点と課題を両社で評価します。

2. AIとRANの共存


AIアプリケーションとRANアプリケーション間でのハードウェア及びワークロードの共有をうまく管理していくことも重要な取り組みです。これにより、リソースの最適利用を図ることができます。

3. エンジニアリングデモ


同じハードウェア上でRANアプリケーションおよびAIエンジンを動作させるテストを行い、リソースの効果的な共有方法を確認します。

企業の期待とビジョン


エリクソンの上席副社長であるフレドリック・イェドリング氏は、「この取り組みは、AIとRANインフラを融合する新たな可能性を探る重要なステップだ」と述べています。また、「通信事業者がオープンで効率的かつ汎用性の高いネットワークを構築するために貢献することを信じています」と続けています。

一方、ソフトバンクのCTOである佃英幸氏も、「エリクソンとの共同研究を通じて、RANの重畳と効率化を支えるAIインフラへの投資を進めていく」と述べており、AIを利用した通信ネットワークの強化への期待感を示しています。

国際的な連携


両社は、バルセロナで開催されるMWCバルセロナ2024で発表されたAI-RANアライアンスの設立メンバーでもあります。このアライアンスは、RAN技術やモバイルネットワークの進化を目指し、AIの活用に向けた共同の取り組みを行います。

この新たな提携は、双方の技術的な強みを駆使し、グローバルな通信インフラの未来を切り開く鍵となることでしょう。これからの進展に注目が集まります。


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会社情報

会社名
エリクソン・ジャパン株式会社
住所
東京都港区海岸一丁目2番20号汐留ビルディング21階
電話番号
03-6721-3300

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