無印良品初の木造建築店舗がオープン
無印良品がこの度、初の木造建築店舗を誕生させました。具体的には、佐賀県唐津市と大分県日田市にそれぞれ「無印良品 唐津」と「無印良品 日田」が新たにオープンし、木造建築としての特徴を持つショップ環境を提供します。これらの店舗は、国内で初めてとなる大規模木造建物で、『ZEB』認証を取得しており、環境への配慮も施されています。
地域との強い結びつき
両店舗は地域社会との連携を強化するため、唐津市と日田市と「地域防災に関する連携協定」を結びました。この協定により、災害発生時には店舗内の防災設備が地域の支えとなることを目指します。地域防災力の向上に向け、地域に根ざした企業としての責任を果たします。
多世代が楽しむことができる空間
唐津市や日田市では、異なる世代の人々が共に過ごし、交流を深めることができる環境が整えられています。無印良品は、長期間営業を続けることを目指し、お買い物を楽しむだけでなく、地域の人々が交流できる場所としても機能することを目指します。これにより、地域への愛着や誇りを育むことを願っています。
環境に優しい店舗設計
無印良品の新店舗は、株式会社MUJI HOUSEの設計に基づき、耐震性能の優れた「SE構法」を採用しています。これにより、多くの人が安全に利用できる大規模な木造店舗を実現。また、省エネや創エネ技術により、ZEB認証を受けた店舗としての役割を果たしています。
具体的には、高性能断熱材や人感・CO2センサーを搭載した高効率な空調設備を備え、エネルギーの総消費量を削減。さらに、店舗内では太陽光発電と蓄電池を活用し、使用するエネルギーを自ら創出する仕組みを取り入れています。これにより、環境負荷の低減を図っています。
地域資源を活用した取り組み
無印良品の店舗内装には、九州産の木材が用いられており、地域と環境を大切にしたコミュニケーションを実現しています。また、地域の切株や丸太も使用されており、地域の資源を最大限に活かす形で店舗が構築されています。
防災への具体的努力
新店舗には、災害時に役立つさまざまな防災設備が導入されています。例えば、「かまどベンチ」は通常時はベンチとして利用され、災害時にはかまどとしても使用することが可能です。また、下水道に直結できるマンホールトイレや、被災者向けの充電ステーションも設けられ、災害時の即応性が確保されています。
持続可能な社会の実現に向けて
無印良品は、持続可能な社会の実現を重要課題として掲げています。このため、リユースやリサイクルを促進する「ReMUJI」商品の販売や、古本の回収を行い、地域内で循環する資源の意識を高めています。これにより、地域の人々が協力し合いながら持続可能な未来を作り上げていくことを目指しています。
無印良品の唐津店と日田店は、これまでの無印良品のイメージを変えるとともに、地域との共生や環境への配慮を体現した新たな店舗として位置付けられています。