高齢者の万博参加意向調査:誰もが楽しめる万博の実現に向けて
2025年に開催される大阪・関西万博。その魅力を誰もが楽しめるように、ユニバーサルツーリズムプロジェクト『Let’s EXPO』は、身体的不自由を抱える高齢者を対象にした参加意向調査を実施しました。
調査では、外出を諦めた経験がある高齢者が90.9%という結果に。その理由として、「外出先までの移動が難しい」「体力・体調に不安がある」「外出先でケアをしてくれる人がいない」といった声が多数寄せられました。
一方、万博への参加意欲は高く、86.4%が「行きたい」と回答しました。しかし、実際に「行けない」と答えた人は98.1%にのぼり、その理由は「自力では行くことができない」「体力・体調に不安がある」「金銭的に余裕がない」などでした。
高齢者にとっての万博参加の課題
調査結果から、高齢者が万博に参加する上で、いくつかの課題が見えてきました。
移動手段の課題: 自力での移動が困難なため、誰かに連れて行ってもらわないといけないという声が多く聞かれました。バリアフリー対応の交通機関や、タクシーサービスなどの充実が求められます。
体力・体調面への不安: 会場内での移動や長時間滞在に対する不安を抱える人が多くいました。休憩スペースの充実や、介護士・看護師の配置など、安心できる環境づくりが重要です。
情報提供の課題: 福祉サービスの情報収集に時間がかかるという声も上がりました。必要な情報が分かりやすく、アクセスしやすいように提供する必要があります。
誰もが楽しめる万博の実現に向けて
『Let’s EXPO』では、今回の調査結果を踏まえ、以下の取り組みを進めていきます。
万博会場へのアクセス: バリアフリー対応の交通手段の充実、タクシーサービスの導入などを検討します。
会場内環境: 休憩スペースの充実、車椅子対応トイレの増設、介護士・看護師の配置などを検討します。
情報提供: 福祉サービスに関する情報を分かりやすくまとめたパンフレットやウェブサイトを作成します。
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万博協会への提言: 調査結果を大阪・関西万博を運営する博覧会協会に共有し、誰もが楽しめる万博の実現に向けて協力していきます。
高齢者の方々が安心して万博を楽しめるよう、様々な取り組みを進めていくことで、誰もが参加できる、記憶に残る万博にしたいと考えています。