函館の高校生がIT技術を学ぶ特別なイベントに参加

函館市で、地域のIT企業と高校が連携した特別なキャリア教育イベントが開催されました。デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社（DIT）と株式会社函館ラボラトリが協力し、2025年10月5日に実施された「進路ガイダンス特別編」には、ライズ高等学院の学生たちが参加しました。このイベントは、学生にIT業界での具体的な働き方を体験させることを目的としており、現役のプロから直接学べる貴重な機会が提供されました。

イベントの背景と目的

函館は公立はこだて未来大学をはじめ、IT教育に力を入れている教育機関が多く、地域におけるIT関連企業も増加しています。DITは、このような地域の特色を活かし、高校生の可能性を広げることを目指しています。今回の「進路ガイダンス特別編」は、学生たちにIT業界での具体的な仕事の流れや、実践的なスキルを学ぶ機会を提供しました。

実施されたプログラム

本イベントには、ライズ高等学院から13名の学生と数名の保護者が参加。ワークショップでは「コインパーキングシステムを作ろう！」をテーマに、実習形式でプログラミングを行いました。学生たちは、講師からのサポートを受けながら、実際にコードを作成。プログラミングを通じて、自分たちの作品が動く様子を目の当たりにし、ITが身近であることを実感しました。

特に、生成AIを利用した画像認識ツールを活用した体験は印象的でした。ミニカーのナンバープレートを識別し、それに基づいて料金計算を行うというシナリオで、料金計算プログラムの書き換えも行いました。参加した学生たちは、自分の入力に応じてリアルタイムで変化する料金計算プログラムを動かすことで、より深い理解を得ることができました。

未来への展望

DITと函館ラボラトリは、このイベントを通じて今後も地域の高校や大学との連携を強化し、ITキャリア教育の取り組みを広げていく予定です。具体的には、エンジニアによる講演会や職業体験型ワークショップ、地元企業との共同プロジェクトが計画されています。これにより、地元の若い世代が函館でITを学び、地域で活躍できる環境をさらに整えていくことが目指されています。