国立アイヌ民族博物館の第10回テーマ展示について
2026年3月14日から始まる国立アイヌ民族博物館の第10回テーマ展示「ケレ ヤン、ヌカラ ヤン、ヌ ヤンさわる、みる、きく」では、アイヌ文化をより身近に感じられる貴重な機会が提供されます。この展示名はアイヌ語で「さわってください、みてください、きいてください」を意味し、訪れる全ての人々にアプローチします。
展示の背景
この展示は、2021年度に行われた「みんなが楽しめ、基本展示のことがよくわかる」をテーマにした展示の続編であり、アイヌ文化の理解を深めることを目的としています。ウポポイでは、アイヌ民族の文化が現在も大切にされていることを広く知らせる取り組みを進めています。本展示では、生活道具や衣服を通じて、さわることの楽しさや重要性を体感できる内容が準備されており、様々な感覚を使ってアイヌ民族の文化を楽しむことができる仕掛けが盛り込まれています。
展示の内容
展示は大きく3つの章に分かれています。まず第1章では「ケレさわる」のテーマのもと、衣服や儀礼に関するアイテムが紹介されます。ここでは、刺繍の施された衣服に触れたり、イナウケマキリ(小刀)のレプリカを操作することができます。
第2章「イタクはなす」では、アイヌ語に触れる機会が提供されます。訪問者はアイヌ語を声に出したり、書いたり、実際に味わったりと、言語を通じて文化を学ぶことができます。さらには、様々な言語ブロックも設置されており、視覚的にも楽しむことができる工夫が施されています。
第3章「ヌきく」では、歌や食べ物、または物の行き来にまつわる内容が紹介され、音や香りといった感覚を通じてアイヌ文化を感じることができる構成になっています。
参加型イベントのご案内
本展示に関連するイベントも予定されています。特に手話通訳が全てのイベントで行われるため、誰でも安心して参加できる環境が整えられています。日程は3月と4月に数回、さらには5月にも複数開催されます。特に注目したいのが「手でさわる、心にさわる――ユニバーサル・ミュージアムから人類の未来へ」という講演会です。広瀬浩二郎氏が講師を務めるこのイベントは、アイヌ文化の理解をさらに深める良い機会となるでしょう。
基本情報まとめ
本展示は2026年3月14日から5月17日までの期間、国立アイヌ民族博物館内の特別展示室で開催されます。月曜日は休館日で、開館時間は民族共生象徴空間ウポポイの営業時間に準じます。観覧料は、ウポポイへの入場料金に含まれており、成人が1,200円、高校生600円で中学生以下は無料です。さらに、障害をお持ちの方とその介護者は入場無料ですので、安心して訪れていただける環境が整っています。
国立アイヌ民族博物館の第10回テーマ展示は、アイヌ文化について知識を深めるだけでなく、触れる・見る・聞く・香るといった多様な体験を通じて、その魅力を再発見できる場です。是非、この貴重な機会をお見逃しなく!