マラトン2号ファンド、ファーストクローズを達成
中小企業の経営課題に取り組むマラトン2号ファンドが、2025年2月28日までにファーストクローズを完了しました。出資元には、独立行政法人中小企業基盤整備機構や株式会社大和証券グループ本社などが名を連ね、合計で250.8億円の資金を集めています。今後、マラトン2号ファンドは年末を目途に最終クロージングを予定しており、その動向には注目が集まります。
このファンドは、事業承継問題や人手不足など、近年増加する経営資源の不足に直面する国内中小企業を対象としています。特に、スモールキャップおよびマイクロキャップと呼ばれる資本規模の小さい企業に焦点を当てます。これらの企業は2025年問題に直面しており、経営基盤の強化が急務となっています。ファンドの運営を行うマラトンキャピタルパートナーズ株式会社は、90件以上の投資実績を持つメンバーが中心となり、独自の事業承継ノウハウを活かして出資先企業の成長を支援します。
マラトン2号ファンドは、特にEBITDAの規模が1億から5億円の企業をスモールキャップ、1億円未満の企業をマイクロキャップと定義し、これらの企業のニーズに応じた支援を行っていく方針です。
事業承継問題と中小企業の未来
現在、日本の中小企業は、2025年問題と呼ばれる課題に直面しています。それは、経営者の高齢化により、多くの企業が後継者不足に悩んでいるという現実です。このまま何も手を打たなければ、多くの企業が廃業の危機にさらされることになります。しかし、マラトン2号ファンドはこの問題に積極的に取り組み、支援を行うことで、それらの企業が持続的に成長できるよう尽力しています。
また、やはりコロナショックは多くの企業に深刻な影響を及ぼしました。経営基盤が弱体化した中小企業を助けるためにも、このファンドの存在は非常に重要です。マラトンキャピタルは、これまでの経験を基に、投資先企業に対して専門的なサポートを提供し、企業価値の向上に寄与していく見込みです。
マラトンキャピタルの特徴
マラトンキャピタルパートナーズ株式会社は、東京都千代田区に本社を置く企業で、プライベートエクイティファンドの設立・運営を専門としています。設立は2021年4月と比較的新しいですが、その勢いとビジョンによって急成長を遂げています。代表取締役社長の小野俊法氏は、経験豊富なメンバーと共に、国内の中小企業を支援するための確固たる戦略を描いています。
マラトン2号ファンドの運営によって、事業承継や経営課題の解決が進むことが期待され、これにより日本の中小企業が新たな成長の道を切り開くことができるでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。