ウシオ電機、PFAS分解技術を事業化
新規事業支援を手掛けるSpready株式会社は、2024年8月に開催した「イントレプレナー事業アイデアコンテスト」において、ウシオ電機株式会社が優秀賞を受賞したことを発表しました。受賞した事業案は、世界的に環境問題として注目されているPFAS(有機フッ素化合物)の中でも、特に代表的なPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ペルフルオクタン酸)を対象にしている最近の新技術です。この技術は、触媒や添加物なしに光を用いて1つのリアクター内で丈夫に分解し、無害化することが可能です。
イントレプレナー事業アイデアコンテストとは
このコンテストは、企業内で新たなビジネスを創出する取り組みを応援すべく開催されます。2024年8月29日から2024年9月17日までの期間に、多くの企業が参加しました。その中でウシオ電機が提案した事業アイデアは、新技術の実用化に向けた重要なステップとなりました。
ウシオ電機の新技術の詳細
ウシオ電機株式会社は、2025年1月にPFASの無害化技術を開発したことを正式に公表しました。具体的には、PFOSやPFOAといったPFASの分解を、外部の添加物を用いずに光を活用して行うことができる技術です。2025年度にはこの技術の実証実験を行い、2027年には事業化を計画しています。この技術の開発が完了すれば、環境規制が厳しくなる中で、多大なる影響を及ぼすことが期待されます。
この新技術に関して、ウシオ電機の井ノ迫様はこうコメントしています。
>「サードパーティー主催の新事業アイデアコンテストに応募し、専門家から貴重な意見を頂けたことは、事業化推進において大きなプラス要素になりました。出展することで自信を深め、協業パートナー候補からの多くの引き合いも得られました。」
彼の言葉からも、外部からの客観的評価がいかに重要であったかが伝わってきます。
Spreadyの取り組み
Spready株式会社では、イノベーションの創出を目指し、様々な新しい出会いの提供に取り組んでいます。新規事業のアイディア思考支援や、ヒアリング、さらに人材研修においてもサポートしています。このように、企業とそのアイデアを育む環境を整えることで、より良い社会の実現に寄与することが彼らの目標です。
ウシオ電機の新技術は、今後の環境問題解決への貢献を担う存在として注目されています。彼らの挑戦が、世界の環境保護の新たな形を生み出す日も遠くないかもしれません。
詳細については、
ウシオ電機のプレスリリースをご覧ください。