福岡のeスポーツセミナー
2020-08-31 13:20:51
福岡から発信!eスポーツの未来を探求するセミナーが開催されました
福岡に拠点を置く「福岡eスポーツリサーチコンソーシアム」(以下FeRC)は、eスポーツを科学的に探求する研究組織として、2020年2月に設立されました。主に福岡県内の大学や専門学校、またIT企業の関係者が集結し、eスポーツの普及・発展を目指しています。
FeRCは設立以来、実験や調査、さらには学会発表を通じてeスポーツの機能の解明に努めてきました。特に認知トレーニングの効果について行われた研究では、eスポーツパフォーマンスの向上に寄与する可能性が示されています。現在は、高齢者向けのeスポーツ研究も進行中で、県内の自治体からの支援も受け、注目を集めています。
また、地元企業とコラボレーションを行い、eスポーツを通じた地域活性化にも力を入れています。これらの取り組みは、産官学やメディアからも高い関心を寄せられるようになっています。今年3月に予定されていたeスポーツセミナーは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オンラインでのウェビナー形式で実施されました。初のセミナーでは、セミナーを支援する豊前市市長やFeRCの理事たちが参加。議論は非常に活発でした。
セミナーのハイライト
日本初、心理学とeスポーツの専門家が登壇
最初の講演では、臨床心理士の神崎保孝先生が登壇し、「臨床的に見るeスポーツの機能と課題」というテーマでお話しされました。神崎先生は、教育機関や病院でのカウンセリング活動に加え、日本初の心理学の専門家としてeスポーツチームと契約し、選手へのメンタルコーチ活動も行っています。
彼は、此の世に生きる小児患者が夢見るeスポーツ選手を目指して日夜闘病生活を送っている実例を紹介し、ゲームやeスポーツが持つ健全性について一石を投じました。また、FeRCの活動によってゲームの教育的有用性が認識されることを期待し、健全な活用を促すための提言がなされました。
新ねじでの取り組み
セミナーでは、FeRC会員企業の「株式会社ニデック」による、共同開発されたゲーミンググラス「G-SQUARE」についても紹介されました。ニデックは、日本の眼科医療機器を製造・販売する企業で、特に視力検査機器において有名です。G-SQUAREは、eスポーツプレイヤーの目を守り、ゲームへの集中力を保つために設計されました。特殊なコーティングを施したことで、まぶしさを抑えつつ、視認性を向上させています。また、フィッティングを考慮した設計がされており、長時間のゲームプレイでも負担を軽減します。
今後の展開
このように、福岡発のeスポーツ研究組織FeRCは、新たな試みに満ちています。毎月のセミナーの継続開催を計画し、今後もeスポーツの科学的探求を続けていく予定です。次回のセミナーも早々と計画されており、興味深い講演が続きますので、ぜひこの機会に参加してみてください。
詳しい情報は「福岡eスポーツリサーチコンソーシアム」の公式ホームページをご確認ください。
会社情報
- 会社名
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福岡eスポーツリサーチコンソーシアム
- 住所
- 福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-19サンライフ第三ビル5階「一般社団法人みるみるプロジェクト」内
- 電話番号
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070-4176-5363