マインクラフトを通じた非行解消と成長の物語
特定非営利活動法人ここのばが提供するオンライン個別療育プログラム「GLOBAL GAME」は、発達障がいや不登校と向き合う子どもたちに新たな希望をもたらしています。今回は、実際にこのプログラムに参加している保護者の体験談をもとに、子どもの成長の過程を新たに見つめてみましょう。
息子の壁を乗り越えるきっかけ
発達障がい(自閉スペクトラム・学習障がい)を持つ息子にとって、「人と話す」ことは非常に難しく、大きな壁でした。学校にも参加できない日々が続く中で、唯一自信を持って取り組んでいたのが「マインクラフト」というゲームでした。この体験をもとに、GLOBAL GAME参加の決断をしました。好きなことを通じて、息子の個性や特性を活かした支援ができれば、彼の変化に繋がるのではないかと考えたのです。
変化のはじまり
GLOBAL GAMEを始めた当初、息子はスタッフとの会話さえも難しく、意思疎通がほとんどでき妨げられていました。しかし、マインクラフトを介して活動を続けるうちに、彼は自分の思っていることを言葉にできるようになり、自発的に行動する姿勢を見せるようになりました。
特に驚くべきは、マインクラフトを通じて自然にローマ字や漢字に触れ、YouTubeで動画を調べることで学習習慣が育まれたことです。ゲームが単なる遊びではなく、学びに繋がることを実感した瞬間でした。
そして何よりも嬉しい変化が、息子が少しずつ学校に行けるようになったことです。最初は放課後だけの参加から始まり、短時間だけの登校、さらには校外学習にも参加するようになりました。まさに、「通えなかった場所」への一歩を確実に踏み出すことができているのです。
新たな関係の構築
これまでは家族との関わりが中心だった息子ですが、GLOBAL GAMEでの経験を通じ、安心できる他者との関係も築けるようになりました。スタッフとのやり取りを通じて得た自信や経験が、他の子どもたちとのオフラインでの交流へも繋がっていったのです。共通の話題としての「マインクラフト」が、他者との接点を広げる一助となったようです。
期待と驚きの新しい支援のかたち
初めは「ゲームで療育になるのか?」という不安があったものの、今ではその認識が大きく変わりました。息子の姿を見ながら、マインクラフトが単なる遊びではなく、子どもたちの力を引き出すための素晴らしい支援ツールであると実感しています。人との関わりや自己表現、学び、そして学校への復帰にいたるまで、すべてにおいて前向きな変化が見られています。
お問い合わせ
この取り組みについて興味を持たれた方は、特定非営利活動法人ここのばまでお問い合わせください。詳細は公式サイトや代表理事へのメールで確認できます。
特定非営利活動法人ここのば公式サイト
担当:百瀬洋介(代表理事)
Email:
[email protected]
この新たな取り組みが、発達障がいや不登校に悩む子どもたちにとって、より良い未来へ繋がるきっかけとなることを願っています。