KYCコンサルティングが「RiskAnalyze」に新機能追加
法人向けのリスクデータベースを提供しているKYCコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:飛内尚正、以下KYCC)は、反社チェックやAML/CFT対策を強化するために、リスク管理ツール「RiskAnalyze」に新たなあいまい検索機能を追加することを発表しました。この機能は2024年8月6日から利用可能になります。
あいまい検索機能の背景
金融機関や規制対象事業者は、FATF(金融活動作業部会)や金融庁からの要請に従い、外国のPEPsや国際制裁リストを厳密に確認する義務があります。これにより、マネーロンダリングやテロ資金供与を防ぎ、国際的なコンプライアンスを強化することが求められます。
しかし、外国人の名前は様々な表記が存在し、そのため正確なリスク確認が難しいのが現状です。例えば「John Smith」と「Jon Smyth」は同一人物を指すことがあるため、誤記や異なる表記にも対処できる高度なシステムが求められていました。このたび、KYCCはこのような課題を解決するためにあいまい検索機能の開発に着手しました。
規制対象事業者の課題とソリューションについて
1. 多様な表記方法の存在
外国人名は、アルファベットの綴りや発音が異なり、同じ名前でも多くの表記が存在します。これに伴い、正確な照会が難しくなりがちです。しかし、あいまい検索機能によって、これらの異なる表記でも正確に同一人物として照会できるようになります。
2. 名前の誤記
入力時の誤字やスペルミスは、正しい情報を取得する上での大きな障害となります。たとえば「Elizabeth」のスペルが間違って「Elisabeth」と入力されても、あいまい検索機能はこの誤りを修正し、正確に「Elizabeth」を特定します。
3. 効率的なデータベース検索
広範なデータベースから必要な情報を迅速に取り出せることが求められますが、手動での検索では多大な時間がかかります。この機能の利用により、例えば名前の一部だけを入力することで、候補者リストが生成され、確率の高い結果を迅速に得ることが可能になります。
あいまい検索機能の特長
この新機能には、以下のような特長があります。
1.
高精度なマッチング技術
名前の発音や類似度に基づき、正確な一致を検出するための高度な技術が導入されています。
2.
直感的なインターフェース
ユーザーが簡単にあいまい検索機能を活用できるよう、使いやすい設計になっています。
3.
一致率の選択が可能
ユーザーは検索時に「高(80%以上)」「中(70%以上)」「低(50%以上)」の一致率を選ぶことができ、自分のニーズに応じた検索が行えます。
一致率に基づく具体的な活用例
新しい海外取引先のスクリーニングなど、名前の多様性によるリスクを幅広く検出します。
定期的な取引先の見直しや中程度のリスクを慎重に評価する際に活用できます。
長期的な取引先の年次レビューや低リスクとされる新規取引先の確認など、より詳細なデータ確認に効果的です。
「RiskAnalyze」のあいまい検索機能は、外国人名の照会において重要な役割を果たし、金融機関や関連事業者が反社チェックやAML/CFT対策において厳格なリスク評価を行えるようサポートします。この機能を通じて法規制の遵守が確保され、潜在的なリスクを見逃すことなく適切な対策を講じることができます。
RiskAnalyzeの概要
国内最大級のリスク情報専門データベースである「RiskAnalyze」は、最新のAI技術を利用しており、従来の手動検索にかかる時間を大幅に短縮しています。これにより企業は93%の工数を削減し、安全で効率的な業務プロセスを実現しています。
KYCCの紹介
KYCコンサルティング株式会社は「日本の健全な経済取引を実現する」ことをミッションに掲げています。この企業はリスク管理やコンプライアンスチェックの分野で業界をリードし、未来のリスク管理の最前線で企業の信頼性と成長を支え続けています。