STマイクロエレクトロニクスが医療機器向けの新型センサを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、医療用ウェアラブルデバイスおよび埋込型機器向けの新しい小型モーションセンサ「MIS2DU12」を発表しました。このセンサは、超低消費電力、優れた信号処理機能、そして極めてコンパクトなサイズを兼ね備えており、医療業界に新しい可能性をもたらします。
MIS2DU12の技術的特性
MIS2DU12は、生体適合性の材料を使用して製造されており、パワーダウンモードではわずか20nA、アクティブモードでも1µA未満という低消費電流を実現しています。この特性により、心臓モニタやペースメーカーなどの埋込型機器は長時間の動作が可能となります。さらに、このセンサはわずか0.74mmの薄さと2 x 2mmの実装面積を持ち、パッチ型センサとしても超薄型で、装着時の快適性を大幅に改善します。
高精度な計測機能
MIS2DU12は、血糖値モニタリングやその他の生体パラメータセンサといったパッチ型センサに搭載されることで、微小な動作を高い精度で検知可能です。特に、周囲の環境ストレスに対しても高い感度を維持し、電力効率を向上させることで、医療機器の性能が大きく向上します。また、自動的に運動を検出し、自由落下やタップ動作などのアクションを感知する機能が搭載されています。
モーション処理とデータ管理
このセンサには、モーション処理エンジンが内蔵されており、自己検査機能や温度センサも搭載されています。出力データの品質を高めるためのアンチエイリアスフィルタを備えており、ホストアプリケーションプロセッサにかかる負担を軽減し、システム全体の消費電力を削減します。
評価ボードの提供
STは、MIS2DU12の迅速な評価を促進するために「STEVAL-MKI255A」アダプタボードも提供しています。この評価ボードは、標準のDIL24ピン配置を持ち、高性能な32ビットマイクロコントローラを搭載。また、STの「MEMS Studio」GUIを使用して、簡単に評価を始めることができます。
今後の展望
MIS2DU12は、プラスチック製のLGAパッケージに封入され、2026年の上半期までに市場に登場する予定です。初回購入時の価格は約9ドルで、医療業界での広範な利用が期待されます。
STマイクロエレクトロニクスの概要
STは、約48,000名の従業員を抱えるグローバルな半導体メーカーで、20万社以上の顧客との協力を通じて、持続可能な未来に向けた半導体ソリューションを提供しています。この新しい医療用モーションセンサMIS2DU12は、ニュルンベルグで行われるEmbedded World 2026での展示も行われており、多くの注目を集めています。詳細については、STのウェブサイトを訪れてください。
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アナログ・MEMS・センサ製品グループ
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