小田急不動産とmui Labが提携
2024年4月22日、東京都渋谷区に本社を置く小田急不動産株式会社と、京都府京都市のmui Lab株式会社が業務提携を発表しました。この提携を通じて、両社は2025年初夏に小田急不動産が発売予定の分譲戸建住宅「LEAFIA」に、mui Labが開発した「muiボード」とスマートフォン専用アプリ「mui Kurashiアプリ」を搭載します。この取り組みは、家族同士のつながりを育むことを目的としています。
提携の背景
小田急不動産が掲げる「重ねる時を、こころ豊かに」というビジョンと、mui Labが提供するカーム・テクノロジーを融合させ、生活の質を向上させることを狙っています。特に、日常生活が多忙である家庭において、親子間のコミュニケーションが減少する中で、その課題解決を図ります。
具体的な取り組み
「muiボード」と「mui Kurashiアプリ」の導入により、家族が限られた時間をより良い形で過ごせるようサポートします。muiボードはOTA(Over The Air)機能を活用し、入居後も常に最新の状態を維持できます。これにより、長期にわたって安全で安定したスマートホーム体験を提供します。
今後、両社が共同で開発する予定の新機能には、仕事で外出中の親の思いを子供に伝える機能や、家族が自然に家事を共有できる仕組み、さらには家族の思い出を振り返る機能などが含まれます。これにより、日々の忙しさの中でも家族の絆が深まることを目指します。
家族間のつながりをデザインする
子育てをする家庭を対象にしたUXリサーチでは、実際に親たちが感じる「時間不足」や「負担の偏り」といった課題を明らかにしました。これに基づき、LEAFIAの開発方針が決定され、新機能はその解決策として位置づけられています。
期待される成果
小田急不動産の「LEAFIA」が持つ家族との調和のビジョンと、mui Labのカーム・テクノロジーの思想が融合することで、温かい家庭環境と質の高いコミュニケーションの場を実現することが期待されています。両社の提携により、スマートホームとは単なる技術の導入にとどまらず、家族の絆を深める新たな試みが生まれつつあるのです。
両社のコメント
この提携について、小田急不動産の本橋理氏は「利便性の追求だけでなく、カーム・テクノロジーに基づく設計思想が温かみのある交流を促進する重要な指針となる」との見解を示しています。また、mui Labの大木和典氏は「この取り組みはスマートホームの普遍的な在り方に通じるもので、家族の「ゆるやかなつながり」を実現することが期待される」とコメントしています。
今後も両社がともに手を携え、より多くの家族に新たな体験を提供していくことでしょう。