新機能「DAYS GRAPHY」で顧客理解が進化
シナジーマーケティング株式会社が提供する顧客理解ツール「DAYS GRAPHY」が、新たに追加したAIの機能により、ユーザー企業の顧客理解が一層進化します。具体的には、AIがインタビュー設問の設計、実施、考察、仮説の探索を行うことが可能になり、多くの企業が抱えていた課題を解消する新たなツールが誕生しました。
インタビュー設計の壁を打破
「DAYS GRAPHY」の機能強化は、マーケターたちが直面していたいくつかの課題に対処することから始まりました。これまで、インタビューの設計やペルソナの活用に対する難しさがあり、ここでのAIの導入はその解決策として位置づけられています。
特に、「どのような質問をすれば良いのか?」といった悩みや、深掘りした質問ができないという声があった中で、ユーザーが入力した意図に基づき、AIモデレーター「助けてデイくん!」が効果的な質問を自動生成します。これにより、以前のように経験豊富なモデレーターがいなくても、質の高いインタビューが可能となります。
静的データから生きた顧客像の構築
新機能はもう一つの重要な側面を持っています。それが、ユーザーが既に持っているペルソナ資料をもとに、「会話できる顧客像」を生成することです。企業が作成したペルソナをアップロードするだけで、DAYS GRAPHYが日常生活や価値観を含めた顧客像を作り出し、その情報をもとに対話が進められます。このプロセスにより、静的な資料が生きた形で活用できるようになり、企業内でのアイデア探索が容易に行えるようになります。
ユーザー企業への期待効果
これらの新機能によって、実務活用の幅は広がります。インタビュー設計のハードルが下がることで、社内リサーチがより簡単に実施できるようになり、静的なペルソナを更新し、より洞察の質を向上させることが期待されます。さらに、ナレッジの蓄積や仮説探索がスピーディに行える環境が整い、外部リサーチへの依存度を軽減することができるのです。
クラウド事業部のコメント
シナジーマーケティングのクラウド事業部サービスデザイングループのマネージャー、阪口奨氏は、この新機能の開発がユーザー企業からのフィードバックをもとに行われたことを強調しています。「顧客理解は表面的な答えを集めるのではなく、その背景にあるニーズを捉えることが重要です。多くの企業が生活者調査を外部に委託しているため、社内にノウハウが蓄積されないという課題がありました。新機能はその解決を目指しています。」と語っています。
未来の展望
「DAYS GRAPHY」では、今後も顧客理解のプロセスをさらに簡易化し、一貫した情報の共有・連携機能を強化していく予定です。顧客理解を特定の担当者だけの業務としてではなく、企業全体での取り組みへと促進していくことが目指されています。これによって、より効果的なマーケティング戦略が企業内で構築され、生活者とのより良い関係が築かれることが期待されています。
おわりに
「DAYS GRAPHY」は、今後のデジタルマーケティングにおける強力なパートナーとして、企業と顧客のより良い関係構築に貢献していくことでしょう。ユーザーにとっては、生活者の深い理解を得るための新たな手段として、ぜひ活用していきたいところです。