国立大学法人岡山大学が2025年6月16日に迎えたのは、国連SDG4ハイレベル運営委員会の代表補佐であり、グローバルユースのリーダーとして活動するイラン・ウンベルガ氏です。ウンベルガ氏は、本学ユネスコチェアホルダーである横井篤文副学長と会い、市の未来に向けた教育改革について意見を交わしました。
ウンベルガ氏は、イラン出身の教育活動家であり、ユースアンバサダーのソフィア・ベルムデス氏と共に、2022年には国連総会において「教育の変革宣言」を提出した経歴を持っています。この宣言は、教育の質の向上を目指すものであり、若者の視点からの意見を集めた重要なものです。彼らは、国連事務総長アントニオ・グテーレス氏に直接手渡しました。
今回の訪問では、ベルムデス氏がウンベルガ氏に対して岡山大学ユネスコチェアの取り組みを説明し、ユネスコのSDG4 Youth & Student Networkと岡山大学の連携を深めることを目的としています。このような協力関係は、持続可能な開発目標(SDGs)を実現するための重要なステップです。
討論では、世代間のつながりを強化し、人と地球のウェルビーイングの向上を狙うこと、高校生や大学生が持つ教育への期待や可能性について話し合いが行われました。特に、10月に岡山で開催される国連大学主催の持続可能な開発のための教育(ESD)の20周年を記念したグローバルRCE会議との連携を通じて、大きな社会的影響を生み出すことが目指されています。
岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、地域と地球の未来に寄与するための多様な研究・教育・社会貢献を行っています。学校の未来を一緒に創り出すためには、教育者や学生が手を取り合い、共創することが大切です。
具体的には、岡山大学は、国連のSDGsを支援し、地域と連携した持続可能な社会の実現を目指します。また、今後も国際的なネットワークを活用して、教育の質の向上を図っていく所存です。地域の皆様はもちろんのこと、国際的な学生の皆さんにも参加してもらい、共に未来を描いていくプラットフォームを提供したいと思っています。
岡山大学の取り組みには、教育現場の変革を後押しするためのプログラムが含まれており、地域の中核としての役割を果たすことへとつながっています。地域の未来を共創することができる若者の力を信じ、その思いを社会に反映させるために、今後も様々な取り組みを進めていきます。
地域と国際社会が協力し合う中で、岡山大学は引き続き、教育のこの次のステップを共に描いていきます。学生や教授、地域住民と連携し、新たなアイデアと行動を通じて、変化をもたらす力となることを目指します。さまざまな視点からの参加をお待ちしております。