食品問題新刊発売
2008-12-05 13:00:21

郷原信郎弁護士が編著した食品問題に関する新刊『食の不祥事を考える』が発売

食品問題を考える新たな試み



株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズが新たに発表した書籍『食の不祥事を考える』は、著者に郷原信郎弁護士を迎え、食品業界におけるコンプライアンスの重要性を深く掘り下げている。本書は、2017年に発生した不二家の不祥事など、様々な食品業界の問題を取り上げながら、どのように企業がこれらの問題に取り組むべきかを考察している。

背景と問題点



近年、食品業界ではさまざまな不祥事が続発している。2007年の不二家問題を皮切りに、期限切れの原料の使用や、地元で人気のあるブランド「白い恋人」や「赤福餅」が製造を一時中止する事態が相次いだ。また、メディアでも大きく取り上げられたミートホープや比内地鶏、船場吉兆などの原材料や産地の偽装問題は、消費者からの信頼を大きく損ねる結果となった。

2008年には、事故米の不正転売が発覚し、食品企業が危険な状況に直面していることは周知の事実である。こうした背景を考慮すると、企業がコンプライアンスに取り組む必要性は一層高まっていることがわかる。

書籍の内容と焦点



本書では、郷原弁護士が注目するのは単なる法令遵守ではなく、さまざまな社会の要望を理解し、それに応える真のコンプライアンスの重要性である。特に、最近の食品不祥事事例を通じて、企業がどのような対応を取るべきか、またその際に注意すべきポイントを具体的に示している。

さらに、本書では不二家の再生に向けたコンプライアンスへの取り組みも紹介されている。郷原氏を議長とする「信頼回復対策会議」の発足に至るまでの経緯を追い、その取り組みがどのように企業の立て直しを図っているのかを詳述している。

編著者の背景



郷原信郎弁護士は、1983年に検事として任官し、公正取引委員会や東京地検などで多くの経験を積んできた。2006年に検事を退官後、桐蔭横浜大学の特任教授およびコンプライアンス研究センター長として学術活動にも従事している。その豊富な経験に基づく理論と実務の視点から、企業のコンプライアンスがどのように機能すべきかを解説する。

まとめ



本書『食の不祥事を考える』は、食品業界の問題を真剣に考えるうえで必携の書である。企業がコンプライアンスを強化し、消費者の信頼を回復するための道筋を示している。これからの食品企業にとって重要な指針となることが期待される。定価は¥2,310(税込)で唯学書房より発売中である。

詳細については、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズに問い合わせを行うことが可能だ。効果的なコンプライアンスの取り組みを通じて、食品業界が直面している信頼回復の道を模索していきたい。

会社情報

会社名
株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ
住所
東京都港区六本木6-2-31六本木ヒルズノースタワー9階
電話番号
03-5775-0698

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