銅線盗難防止に向けた提携
最近、太陽光発電業界では、施設内における銅線の盗難が深刻な問題となっています。この状況を改善するために、株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)と株式会社トリプルアイズが業務提携契約を締結し、盗難防止ソリューションの展開を図っています。
JIAの取り組み
JIAは2014年から太陽光発電所の開発と運営を手掛け、全国25拠点で合計71.3MW(メガワット)を発電しています。2023年には73,959MWhを発電し、約17,715世帯分の年間電力消費量を賄っています。しかし、銅線盗難の被害はJIAの管理する発電所でも複数回発生しており、業界全体での対応が急務です。
トリプルアイズとの提携
トリプルアイズは、AI技術を用いた画像認識プラットフォーム「AIZE」を提供する企業です。両社は2023年9月から、JIAの発電所を対象にAI監視カメラを活用した盗難防止実証実験を行ってきました。この試みの成果を受け、今後のサービス提供に向けた契約を締結しました。特に、AIによる迅速な警告システムや誤報削減機能が評価されています。
サービス内容
AIZE Security(アイズセキュリティ)という名称のもと、以下のような特長を持つサービスを提供します。
- - AI×高機能ネットワークカメラ: 追跡や観測が可能なネットワークカメラを使用。
- - 広域補助機器: 視野外をカバーするための広角補助システムを整備。
- - 警告システム: 不正な動きに対し、視覚や音響で警告します。
- - 即時通知機能: 検出情報は設定された受信先に直ちに送信。
- - 誤報の削減: AI技術により、特定の対象のみを正確に感知。
施工と価格
施工費用は地域や面積に応じて異なり、1MW(約2ヘクタール)の規模で300万円から始まります。運用後の保守費用は月額5万円からとなり、具体的な条件は現場に応じて調整されます。
今後の展望
資源エネルギー庁によれば、日本国内での太陽光発電所は2024年2月時点で4,870か所あり、特に北関東には多くの施設が集中しています。そこの盗難被害を受けやすい状況を踏まえ、現地の発電事業者や公共機関と連携しながら、より強固な盗難防止体制づくりを目指します。
両社は引き続き、業界の問題に立ち向かい、持続可能なエネルギーの未来に貢献するための努力を重ねていきます。
会社概要
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー
- - 設立: 2006年9月1日
- - 所在地: 東京都千代田区霞が関三丁目2番1号
- - 代表者: 白岩直人
- - 事業内容: 金融ソリューション事業
- - 公式サイト: JIA公式サイト
株式会社トリプルアイズ
- - 設立: 2008年9月3日
- - 所在地: 東京都千代田区神田駿河台三丁目4番地
- - 代表者: 山田雄一郎
- - 事業内容: システムインテグレーション及びAIプラットフォームの提供
- - 公式サイト: トリプルアイズ公式サイト
お問い合わせ
技術的な問い合わせはトリプルアイズ営業部へ、事業全般についてはJIAの広報・IR室までご連絡ください。