建設業界の脱炭素化に向けた新たな取り組み
2024年11月28日、株式会社ネクストフィールド、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社の3社が、建設業界向けのGXソリューションビジネスに関する覚書を締結しました。この共同取り組みは、建設業界の脱炭素化を加速させることを目的としています。
背景
建設業界の脱炭素化には課題が多く存在します。特に、GHG排出量の算定のためのデータ収集や管理に多くの手間がかかるため、GXの取り組みが十分には普及していませんでした。加えて、建設現場では重機の使用状況を日次で管理する必要があり、GHG排出量算定のための情報収集が定着しにくい現実があります。また、建物のライフサイクルにおいて、GHG排出量の算定と削減が求められている状況です。
このため、3社はそれぞれの強みを活かし、建設業界の脱炭素化を支援するGXソリューションの開発を進めることを決定しました。
取り組みの概要
本合意に基づいて、ネクストフィールド、伊藤忠丸紅鉄鋼、NTT Comの3社は以下の取り組みを行います:
- - GXサービスの検討: GHG排出量の可視化や情報収集支援、排出削減支援、カーボンクレジットの活用、情報開示の支援など。
- - 建設現場のDXとGXの統合サービス: ネクストフィールドが提供するDXサービスと、伊藤忠丸紅鉄鋼およびNTT Comが持つ「MIeCO2(ミエコ)」と連携し、データの取得や集計の自動化を目指します。
各社の役割
- - ネクストフィールド: 現場の知見を提供し、DXサービスの提供を担当。
- - 伊藤忠丸紅鉄鋼: 建設業界のサプライチェーンでの企業連携の知見を持ち、MIeCO2を提供。
- - NTT Com: データの連携やITシステムの支援を行います。
今後の展開
2025年度初頭には、建設業界向けのGXソリューションの事業化を目指しています。また、他の企業と連携しながら、建設業界全体の脱炭素への取り組みを後押ししていく方針です。
グリーントランスフォーメーション(GX)とは、化石燃料の使用を減らし、クリーンなエネルギーを利用するための変革を指します。今後の進展により、建設業界が脱炭素化に向けて一歩進んだ新しい時代を迎えることを期待しています。