経験資産を社会のために活かすための新たな一歩
株式会社プロ人材機構(以下、当社)は、2025年に、一般社団法人インパクトスタートアップ協会(ISA)に正式に加盟しました。この協会は、社会課題の解決と持続可能な経済成長の両立を目指す企業の集まりであり、当社もその理念に共鳴した結果として参加が決まりました。
背景と目的
創業以来、20年間にわたりヘッドハンティングを行ってきた当社ですが、我が国では労働人口の減少が進行しており、単なる人材のマッチングでは解決できない大きな課題に直面しています。特に、「働きたいのに働けないシニア」と「人手不足で倒産の危機にある企業」の現状は、深刻です。このような課題を解消するためには、ビジネスを単なる雇用創出の手段と捉えるのではなく、社会全体のソフトウェア(OS)を根本から見直す必要があると考えています。
当社は、シニアの持つ豊かな経験を循環させることで、日本経済に強い影響を与えることができると信じています。この理念に基づき、ISAに加盟し、シニアの経験から生まれる社会的インパクトを最大化する取り組みを強化していきます。
社会的インパクトの創出
私たちが目指す社会的インパクトは、具体的には「経験資産の社会実装量」と定義しています。一般にはシニア活用が福祉の一環として捉えられがちですが、当社の目指すところは「プラチナ社会」の実現です。例えば、経験豊富なプロフェッショナルが若手起業家のもとで体験をシェアし、スタートアップの成長を助ける事例が挙げられます。このように、経験資産が企業の成長を直接的に助けることができるのです。
具体的な取り組み
今後、当社は以下の三つの領域での取り組みを強化します。
1.
インパクト指標の策定と可視化
企業の成約人数に加え、企業の変革貢献度やシニアの自己効力感を指標とし、データに基づく社会的価値の測定を行います。
2.
世代協働モデルの構築
若手起業家と経験豊富な経営者との協力を促進するエコシステムを作り出します。
3.
経験資産の地域間循環
都市部の経験資産を地方に還流させる仕組みを構築し、全国どこにいてもプロのサポートを受けられる環境を整えます。
代表者の思い
当社の代表取締役社長である高橋啓は、「超高齢化社会」を迎える日本が、世界に先駆けて解決策を提示できる可能性があると語っています。「年齢の壁は存在しない」とし、経験豊かな大人が若者や地域を支え、経済を回す姿を実現したいと考えています。
当社は、単なる人材紹介会社にとどまらず、社会的価値を創出するための「機構」として、全力で挑戦を続けていきます。
詳細は
こちらのインタビュー記事をご覧ください。
用語解説
インパクトスタートアップ
社会課題解決と経済成長を同時に追求する企業体のこと。従来のNPOやCSRとは異なり、ビジネスの手法を用いて社会的インパクトを創出し、その成果を測定・可視化することが特徴です。政府の「新しい資本主義」実現会議でも重要な役割を果たしています。
株式会社プロ人材機構の概要
- - 事業内容:プロ人材紹介、経営コンサルティング、シニアの起業支援など
- - 所在地:東京都港区赤坂2丁目5−8 ヒューリックJP赤坂ビル5階
- - 設立:2024年1月4日
- - URL:https://pro-j.co.jp