岡山大学が開催した外国人留学生と企業のダイバーシティ座談会
2025年2月12日、岡山大学(以下、岡大)は、外国人留学生と県内企業との初のダイバーシティ座談会を開催しました。このイベントの目的は、企業の外国籍社員と留学生が直接交流し、相互理解を深めることで、地域におけるグローバル人材の活用の可能性を広げることです。
座談会には、岡山大学研究協力会と連携し、ものづくり企業を中心に7社から約30人の社員と留学生が集まりました。参加者たちは、互いの文化や経験を共有し、多様なバックグラウンドを持つ参加者同士で意見を交わす機会となりました。
座談会では、岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)に参加している学生がファシリテーターを務め、参加者は数つのグループに分かれてディスカッションを行いました。テーマとして「日本で驚いたこと」や「自国のユニークな文化」などが取り上げられ、約3時間にわたり活発な議論が展開されました。
参加した企業の担当者は、留学生との直接の対話を通じて「日本の強さ・弱さ」を知ることができたと述べ、留学生も自身と同じ国籍の社員が地域で活躍していることが理解できたと感想を述べていました。これは、彼らにとって進路の参考となる重要な経験になったようです。
岡山大学は今後も優秀な留学生の地域定着を推進し、地域の活性化を図るために、このようなイベントを継続的に提案していく方針です。この取り組みは、岡大が目指す地域中核・特色ある研究大学としての姿勢をより強固なものにするでしょう。
参加企業と留学生の意見交換の重要性
外国人留学生が地域の企業との関係性を深めることは、双方にとってプラスになると言えます。企業側は、多様な視点や新しいアイデアが得られ、留学生は日本でのキャリアを具体的にイメージすることができるのです。このような交流が進むことで、地域の経済も活性化され、多様性を受け入れる文化も醸成されるでしょう。
また、岡山大学のグローバル・ディスカバリー・プログラムは、英語でリベラルアーツ教育を提供しており、学生が国際的な視野を持って学ぶ環境を整えています。参加者たちのディスカッションの中では、異文化理解の重要性やそれによる新たなビジネスの創出についての意見も交わされました。
今後も岡山大学はこのような場を提供し続け、地域とグローバルな視点が交差することによるシナジー効果を生み出していくことを目指します。持続可能な社会を追求する中で、地域の活性化や進化を追求する取り組みに、ぜひご期待いただきたいと思います。
地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の取り組みを通じて、今後も地域と外国人留学生の相互扶助を促進し、Global Societyの構築に貢献していければと願います。