タペストリー・インクの成長戦略
2025-09-10 20:46:26

タペストリー・インクが長期成長戦略「Amplify」を発表、株主還元計画も紹介

タペストリー・インクが発表した成長戦略「Amplify」



2025年9月10日、タペストリー・インクはニューヨークで年次インベスター・デイを開催し、成長戦略「Amplify」とその長期的な財務目標を発表しました。この新たな方針は、同社の顧客中心のビジョンに基づき、持続可能な成長と株主への還元を目指すものです。

持続可能な成長を追求


タペストリー・インクは、2027年度及び2028年度には1桁台半ばの増収、利益率の大幅な拡大、さらには希薄化後の1株当たり利益の2桁成長を見込んでいます。この成長は、自社の安定したフリーキャッシュフローをベースに、自社株買いと配当を通じて2028年度までに累計40億ドルを株主に還元する計画と連動しています。

新たに発表された30億ドルの自己株式取得計画は、同社の強固な財務基盤をさらに強化するものです。タペストリー・インクは、ユーザーとのエモーショナルなつながりを構築し、Z世代をターゲットにした新しい顧客獲得を進め、ブランドへの愛着と顧客の生涯価値の向上に努めます。

「Amplify」成長戦略の4つの柱


タペストリー・インクが掲げる「Amplify」成長戦略は、4つの柱で構成されています。
1. 消費者とのエモーショナルなつながりの構築: Z世代をターゲットにした新規顧客獲得を促進。
2. ファッションの革新性と製品の卓越性を向上: 特にハンドバッグとレザー製品の強化を図る。
3. 魅力的なエクスペリエンスの提供とグローバル市場の成長: 北米での安定した成長を基に、特に中国や欧州市場に注力。
4. 人材の力を最大限に引き出す: 顧客第一の文化を培い、常に市場に先駆けた姿勢を維持。

タペストリー・インクの最高経営責任者であるジョアン・クレヴォイセラ氏は、「我々の強みは構造的なものであり、イノベーションやクリエイティビティが今後何年にもわたって大きな価値を生み出す」と自信を見せています。

財務目標と株主還元プログラム


タペストリー・インクは2028年度にかけて40億ドルを株主に還元する計画をし、これには3年間(2026年度から2028年度)の調整後フリーキャッシュフローが全面的に加味されます。また、配当金については2026年度の年間1株当たり1.60ドルを見込んでおり、配当性向を30%程度に設定し、利益の成長に応じて増加させていく予定です。

自社株買い戻しについても、今後3年間で約30億ドルを実施する計画があり、これが株主還元の一環となります。これらの取り組みは、タペストリー・インクが将来の価値創造に自信を持っていることを示しています。

長期的財務目標


2027年度と2028年度の非GAAPベースの財務目標には各年度1桁台半ばの増収、営業利益率の改善、1株当たり利益の2桁成長が含まれます。特にコーチブランドに関しては、3カ年計画の間に安定した成長を実現し、将来的には100億ドルの売上を目指します。

また、ケイト・スペードブランドは2027年度に成長軌道に戻し、2028年度には1桁台半ばの増収が見込まれています。これにより、タペストリー・インクは引き続きその成長戦略を実行していくことでしょう。

結論


タペストリー・インクの「Amplify」成長戦略は、株主還元と持続可能な成長を両立させる明確なビジョンを兼ね備えています。これからの取り組みに期待がかかります。タペストリー・インクの動向は、投資家や消費者にとってますます注目されることでしょう。


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会社情報

会社名
タペストリー・ジャパン合同会社
住所
東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー19階
電話番号
050-1791-4680

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