科学データ活用の未来を開く
2026年1月12日、アメリカ・ボストンからのニュースです。科学データとAIのプラットフォームを提供しているテトラサイエンス(TetraScience)が、分析機器の大手企業サーモフィッシャーサイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)との協業を発表しました。この提携は、バイオ医薬品の研究開発(R&D)と製造現場におけるAIの活用を加速させることを目的としています。
バイオ医薬品業界の現状
最近のバイオ医薬品業界では、新しい治療法を市場に投入するプロセスがますます複雑化し、高コストになっています。このため、バイオ医薬品企業は「Scientific AI」の導入を検討しています。AIの有効性を最大限に引き出すためには、AIに適した科学データが求められますが、現状ではラボ環境が分断され、異なるメーカーの機器やソフトウェアが互換性のないデータを生成しています。このような課題を前に、テトラサイエンスは独自の解決策を持ち出しました。
テトラサイエンスのアプローチ
テトラサイエンスは、ベンダー依存のない「Scientific Data Foundry」と「Scientific Use Case Factory」を用いてデータを標準化し、現場で活用できるAI対応の科学ワークフローを提供します。これにより、実験結果を整理し、再現性や処理効率の向上に寄与することを目指します。サーモフィッシャーの分析機器とインフォマティクスソリューションと組み合わせることで、科学データの価値を最大化し、AIによる科学的意思決定をサポートします。
テトラサイエンスCEOのコメント
テトラサイエンスのCEO、パトリック・グレイディ氏は次のように述べています。「分断されたシステムでScientific AIを構築することは不可能です。実運用には、AIが学習しやすい大規模で調和の取れた科学データが必要です。サーモフィッシャーとの協業により、バイオ医薬品企業が迅速に前進できる環境を整えます。」
サーモフィッシャーの役割
一方、サーモフィッシャーのデジタルおよびAI領域を統括するショーン・バウマン副社長は、「当社はお客様がより健康で安全な世界を実現できるよう、データ管理の自動化を進めます。そして、テトラサイエンスとの協業はその取り組みを強化します。」と述べ、双方の使命感を強調しました。
未来を見据えた協業
この協業は、業界全体のScientific AIの進展を支えるものです。選定された製薬企業とのワークフローに焦点を当て、テトラサイエンスとサーモフィッシャーの両方のソリューションを併用する企業も含まれています。これらの取り組みは、科学的なブレークスルーを加速させるとともに、質の高い研究開発と製造の実現を支えます。
グレイディ氏は「この発表は協業の力を示し、ライフサイエンス業界にとって重要な転機となるでしょう」と述べています。
テトラサイエンスについて
テトラサイエンスは、科学データとAIの分野で革新を推進しています。Scientific Data Foundryを駆使して、AI対応ワークフローを提供し、NVIDIAやMicrosoftなどのパートナーとともに、その基盤を再構築しています。詳細は、
tetrascience.comをご覧ください。