新たに始まるマイカー乗り合い公共交通サービス
茨城県常陸大宮市において、株式会社博報堂は2025年10月4日から新しいマイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカル常陸大宮」の実証運行を開始します。この取り組みは、市内の公共交通機関のニーズに応じた、便利で持続可能な交通手段を提供することを目指しています。
みんなの快適な暮らしを支援
常陸大宮市は、医療や商業、福祉などの都市機能を兼ね備えたエリアと、郊外の居住エリアを結ぶ公共交通の整備を進めています。しかしながら、高齢化や人口減少に伴い地域交通の維持が厳しくなっています。
この「ノッカル常陸大宮」は、地域住民のマイカーを利用したライドシェア方式によって、乗合タクシーや路線バスの運行が少ない土日祝日においても、確実に移動手段を提供します。特に、タクシーサービスが行き届いていない美和、緒川、御前山地域を中心に運行されます。
便利なマッチングシステム
このサービスでは、専用のアプリやLINEを通じて、ユーザーと運転手をマッチングします。市が認定したドライバーが自家用車を用いて、予約したユーザーを目的地まで送迎します。これにより、地元のドライバーは地域貢献をしながら、利用者はストレスなく移動できます。
利用方法の概要
- - 実証実験開始日:2025年10月4日(土)
- - 運行エリア:美和・緒川・御前山から常陸大宮市内
- - 利用方法:会員登録制
- - 運行日は土曜・日曜・祝日(年末年始は運休)
- - 時間は8時から17時まで
- - 予約は1時間前まで電話またはLINEで可能
- - 利用料金は1,000円(現金、クレジットカード、二次元コード決済に対応)
地域の協力による持続可能なサービス
「ノッカル常陸大宮」の運行には様々な関係者が関与しており、常陸大宮市が事業主体として位置づけられています。また、運行管理は株式会社美和交通が担当し、予約受付も行います。そして、博報堂がサービス設計やコミュニケーションを考え、博報堂テクノロジーズがシステムの開発や運用を行います。
この試みは地域住民自身が運営する新しい形の公共交通サービスとして、地域活性化や持続可能な社会の実現に寄与することを期待されています。「ノッカル常陸大宮」が地域にどのような変革をもたらすのか、今後の展開が楽しみです。