中津市のFAST財務会計導入とデジタル変革の加速
大分県中津市が、ジャパンシステム株式会社と連携して「FAST財務会計」という新たな財務会計システムを導入しました。このシステムは、Google Cloud上での構築が決定し、2026年10月からは本格稼働の予定です。
デジタル変革プロジェクトの一環として
中津市は「中津流DX デジタル変革プロジェクト」を立ち上げ、行政手続きのオンライン化や、全職員へのGoogle WorkspaceとChromebookの導入など、デジタル環境の整備に取り組んできました。しかし既存の財務会計システムは新しいデジタルツールとの連携が不十分で、特にテレワークの推進に課題を抱えていました。
こうした背景から、中津市は新たな財務会計システムの導入を決定。緊急時やテレワークなどの多様な働き方に対応するため、強靭な業務環境を整えることを目指しています。
ジャパンシステムの提案
ジャパンシステムは、Google CloudおよびChromeOS環境に対応した「FAST財務会計」を提案しました。そして、丸紅情報システムズとの共同で、ゼロトラストセキュリティモデルを視野に入れ、安定した環境を構築することを約束しました。
中津市は、提案されたシステムが既存のGoogle Cloud環境との親和性が高いことを評価し、動作確認後の連携も確保しました。また、オンラインでの決裁が可能な環境を整え、テレワークでも確実に財務業務を遂行できるよう支援することも、受注の決め手となりました。
中津市の今後の施策
中津市は令和6年度から7年度にかけて、全庁的にChromebookとGoogle Workspaceを整備し、ネットワーク環境を強化する計画です。これによって、職員はセキュアな環境でインターネットや業務アプリケーションを使用することができ、業務効率化を推進します。さらに、将来的にはGoogle Cloudの各種サービスを活用し、財務会計プロセスの自動化を目指す方針です。
システム導入に寄せる期待
中津市は、今回の新システムによって顧みられている「ChromeOSでの稼働」という要件を実現できる技術力を持つジャパンシステムに信頼を寄せています。特に、Google Cloudの認証基盤であるIAPを使ったアクセス制御の技術には大きな期待が寄せられています。過去の運用からの不安もあるものの、FAST財務会計に対する期待が、さらなる業務効率化へ結びついていくことが期待されています。
ジャパンシステムの展望
ジャパンシステムは、280以上の団体への導入実績を基に、今後も財務会計システムの発展を遂げることを目指しています。そして、自治体の生産性向上を図ることを念頭に、財務会計領域におけるAIエージェント構想を進め、新たなサービス提供の可能性を広げていく予定です。
まとめ
中津市のFAST財務会計導入は、デジタル変革の一環として新たな業務環境を整える重要なステップです。今後、この取り組みが市民サービスの向上にどのように結びついていくのか、目が離せません。