能登酒蔵再生プロジェクトが始動!
最近、地元・能登の酒文化の再生に挑戦するプロジェクトが始まりました。ナオライ株式会社は、特許技術を活用した新しい和酒「浄酎-JOCHU-」を生み出すため、石川県中能登町に新たな拠点を設置しました。このプロジェクトは、2024年10月に設立される「NOTO Naorai株式会社」が中心となって進めます。特に注目すべきは、2025年の初めにクラウドファンディングが開始される点です。
浄酎-JOCHU-とは?
「浄酎」は、厳選された純米酒を独自の「低温浄溜®」技術で蒸留し、その香りと風味を凝縮した新たな酒であり、アルコール度数は41度と高めです。その特徴は、まろやかで奥深い飲み口で、時間の経過と共に味わいが深まります。この新しい酒は、県内外の酒蔵からも注目を集めており、「浄酎」は日本酒から派生した新たな和酒として位置付けられています。
地域活性化のビジョン
現在、日本の酒蔵業界は後継者不足や経営難、嗜好の多様化といった課題に直面しています。石川県の能登でもこれらの影響は顕著で、地域の酒蔵が減少する中、ナオライは「浄酎」を通じて地域資源を最大限活かすことを目指しています。特に、2024年の能登半島地震の影響を受けた酒蔵や農家の復興にも取り組んでおり、地域文化の継承を念頭においた活動が進められています。
クラウドファンディングの概要
2025年9月16日から始まるクラウドファンディングは、Kibidangoと電算システムの協力を得て実現しました。目標金額は200万円で、浄酎の設備整備や地域に開かれた拠点作りのために使用される予定です。リターンとしては、「浄酎」の早期購入権や飲み比べセット、一緒に醸造過程を体験できるプランなどがあります。
地元酒蔵との連携
この取り組みを進めるにあたり、地元の伝統的な酒蔵である鳥屋酒造が大きな役割を果たします。大正8年(1919年)創業のこの酒蔵は、長年にわたり地元で愛されてきました。ナオライは、鳥屋酒造の杜氏とともに初の能登産「浄酎-JOCHU-」を製造し、地域の新たな特産品としての地位を確立しようとしています。
未来への期待
ナオライの代表、三宅紘一郎氏は、広島出身で日本酒の課題に心を痛めていました。上海での経験をもとに、新しい技術で日本の酒造りに貢献しようと決意。中能登町の酒蔵文化を守るため、温かい支援をお願いしています。ナオライはこのプロジェクトを通じ、多くの人に浄酎の魅力を伝え、地域全体を活性化させることを目指しています。
不足している雇用を生み出し、観光誘致を促進することで、ナオライの挑戦は地域の新たな希望へとつながっていきます。今後の展開を楽しみにしつつ、全国からの支援を待ち望んでいます。