豊田鉄工が「Assured」を導入
豊田鉄工株式会社(愛知県豊田市)は、このたび株式会社アシュアードが提供するクラウドサービスのセキュリティ信用評価「Assured」を導入することを発表しました。この導入により、豊田鉄工はクラウドサービスのセキュリティ評価工数を大幅に削減し、評価の質を高めることを目指しています。
背景にある課題
現在、豊田鉄工ではデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める中で、クラウドサービスの利用が増加しています。しかし、新たにサービスを導入する際のセキュリティ評価にかかる工数が大きな問題となっていました。具体的には、1サービスあたりの評価工数が3〜5時間、さらに評価が完了するまでには約3週間から1ヶ月を要しており、この負担が審査部門に重くのしかかっていました。
そのため、迅速なサービス導入が難しくなり、業務の進行を妨げる要因になっていました。また、最近のインシデントを考慮し、既存サービスの定期的な再評価も必要だと認識していましたが、同様の工数の制約から進めることができずにいました。さらに評価の質をより向上させるために、専門の第三者による客観的な評価を導入したいという意向もありました。
「Assured」導入のメリット
豊田鉄工は「Assured」の導入によって、以下のような効果を期待しています。
1. 評価工数の削減と迅速化
「Assured」で提供される第三者評価の情報を利用することで、従来のチェックシートに依存する必要がなくなります。これにより、評価工数が大幅に減少し、調査から評価完了までの期間も短縮される見込みです。この変化が実現すれば、迅速なクラウドサービス導入を推進できるでしょう。
2. 評価基準の標準化と品質担保
「Assured」を通じて得られる評価情報をもとに、豊田鉄工は社内のクラウドサービスに対する評価基準を標準化します。また、セキュリティ専門家による評価を取り入れることで、客観的で網羅的なリスク評価が可能になり、全体の品質を向上させることが期待されます。
3. 定期評価の実現
評価工数が削減されれば、既存のクラウドサービスに対する定期評価を継続的に行うことができるようになります。これにより、企業としてのセキュリティの維持や強化が図れ、より安全な業務運営が実現します。
アシュアードの役割
株式会社アシュアードは、今後も「Assured」を活用することで、豊田鉄工を含む様々な企業のクラウドサービス利用を支援し、産業全体のデジタルトランスフォーメーションを推進していく所存です。「Assured」は、SaaSやASPなどのクラウドサービスの安全性を可視化し、専門家による評価結果を共有するプラットフォームとして、2025年には1,000社以上の企業に導入され、クラウドサービスの安全な利用促進に寄与しています。
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おわりに
豊田鉄工が「Assured」を導入することにより、今後のクラウドサービスのセキュリティ評価が一層進化することが期待されます。デジタル化が進む現代において、企業の信頼性を保つための取り組みは必要不可欠です。その重要な一歩として、豊田鉄工の決断は業界に注目されています。