東京大学の学生が中心となった「東京からインドへ」
2021年6月1日、東京大学の学生たちが新たに設立した「東京からインドへ(Tokyo for India)」という学生団体が、特に新型コロナウイルス感染症の影響を深刻に受けているインドの農村地域支援を目的として立ち上げられました。この団体は、急速なウイルスの拡大によって大きな打撃を受けている地域に対して様々な募金活動を実施しており、設立から短期間ですでに300万円を超える寄付金を集めることに成功しています。
支援の対象には、特に社会的に疎外されたコミュニティが含まれており、農村地域や女性、先住民族、さらには人身売買の被害者などが含まれます。寄付金は、これらの団体に寄付され、具体的な支援活動に活かされる予定です。団体は、インド全土で現地の非営利団体と連携しながら活動しているアジアイニシアチブ(Asia Initiatives)とも協力しています。
多国籍な学生の参加
「東京からインドへ」では、日本やインドの他にも、アメリカを含む各国から30名以上の大学生が参加しています。これにより、多様な視点からの支援策が練られ、より効果的な活動を目指しています。団体は、2021年6月27日までに募金総額を400万円に増やすことを目標に掲げ、引き続き支援活動を展開していく方針です。
代表のアミシ・アガラワルさんは、「現在、世界中から寄せられる支援が一部のエリアに集中していることに懸念を持っています。特に都市部ではない農村地域には、十分な資源や支援が届いていないのが実情です」と語ります。アガラワルさんは、パンデミック以前からあった貧困や飢餓といった問題が、ウイルスの影響でさらに深刻化していることを強調しています。
中小企業の支援と将来計画
この活動には多くの個人や中小企業の寄付が寄せられており、おかげさまで確実に寄付金が集まっています。代表は「まだまだやるべきことが多く残っているため、募金活動を継続していくつもりです。キャンペーンが終了するまで、皆様のご支援をよろしくお願いいたします」と述べています。
特に、日本の企業アシュトン・コンサルティングがこのキャンペーンに20万円を寄付しており、他の企業にも協力を呼びかけています。
情報提供と活動の詳細
「東京からインドへ」の公式サイトでは、緊急募金キャンペーンや今後の活動に関する詳細情報が提供されています。関心がある方は、ぜひ以下のリンクをチェックしてみてください。
詳細はここから:
東京からインドへ
Asia Initiativesの役割
Asia Initiativesは、1999年に東京で設立された非営利団体で、現在はニューヨークを拠点に活動しています。彼らは、世界各地の非営利団体と協力して、地域社会の持続可能な開発を目指しており、今回の活動とも密接に関連しています。このような国際的な協働を通じて、東京大学の学生たちの支援活動はさらに広がりを見せていくでしょう。