愛媛県伊予市の柑橘産業を支える企業版ふるさと納税の取り組み
愛媛県伊予市において、地元の柑橘産業を支えるための新たな試みが始まりました。セキ株式会社が、「高級柑橘の持続的生産、産地の維持のため」に企業版ふるさと納税を通じて5,000,000円を寄附したことを受け、令和7年8月8日に感謝状贈呈式が行われました。
セキ株式会社の寄附は初めて
愛媛県は日本一の柑橘類生産地として知られており、特に伊予市では「紅まどんな」などの高級品が生産されています。セキ株式会社にとっても、地元の産業に貢献することは重要なビジョンの一部であり、今回の寄附はその実現に向けた第一歩となります。企業の代表取締役社長、関宏孝氏は、「地域に根ざしたビジネスを推進していきたい」とコメントしています。
老朽化した柑橘ハウスとその対策
企業版ふるさと納税で得た資金は「柑橘ハウス老朽化対策支援事業」に振り分けられます。この事業は、老朽化した温室の改修を目的としており、地域の柑橘生産を支える重要な役割を果たします。過去数年で燃料価格の高騰などが影響し、柑橘栽培面積や生産量が減少している中で、柑橘用ハウスとその運営の見直しが求められています。特に、「紅まどんな」は伊予市の新たなブランド品として注目を集めており、これを支えるためのハウス修繕が急務となっているのです。
県オリジナル品種の重要性
今後、柑橘類の生産を持続可能にするためには、これらの高級柑橘を市場に供給し続けることが不可欠です。伊予市では、特に温室での栽培が見直され、ハウスの修繕が新たな補助制度と併せて進められる予定です。令和8年度からの実施を目指し、寄附金は修繕のための基金として積み立てられることになります。
企業版ふるさと納税とは
企業版ふるさと納税は、企業が地方公共団体の創生に関与するための制度です。寄附を行った企業は、法人税から税額控除を受けることができるため、この制度は企業の社会貢献活動を促進する一助となります。
今後も、伊予市の魅力を活かした地域の取り組みが更なる発展を遂げることが期待されています。詳細については、伊予市の公式ホームページでも案内されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
結び
地域の発展と地元産業の振興に貢献するこの企業版ふるさと納税は、セキ株式会社と伊予市が共同で目指す新たな価値創造の一歩です。持続可能な柑橘産業のための取り組みが、未来に向けてどのような結果を生むのか、これからも注目していきたいところです。